ルーヴル美術館が入場料を値上げへ。コスト増に対応

ルーヴル美術館が2024年1月より入場料の見直しを発表した。コスト増などに対応するため、一般入場料は現在の17ユーロ(約2700円)から22ユーロ(3500円)に値上げられる。

ルーヴル美術館 Photo by Uriel Soberanes on Unsplash

 ルーヴル美術館が2024年の新しい価格設定を発表。2024年1月15日より一般入場料を現在の17ユーロ(約2700円)から22ユーロ(3500円)に値上げとなる。値上げは8年ぶり。

 この決定について同館は声明文で、「満足のいく質の高いサービスを維持し、また、コストの増加(例:エネルギー費の88パーセント増)に対応するため」だと説明しつつ、同館の無料入場システムや様々な取り組みを支援することを強調している。

 同館は今年、870万人の来場者数を記録すると見込んでいる。そのうち18歳以下や18歳から25歳までのEU加盟国の在住者、教員、障害者など360万人以上は無料での入場を実現。この数字は、全入館者の40パーセント、年間フランス人来館者の60パーセントを占めているという。

 また、同館は2022年夏から毎週金曜日の夜間開館を復活させ、毎月第一金曜日の夜はだれでも無料で入館できる。また、昨年10月には学校関係者のための「スクール・チューズデー」企画が開始され、同館の休館日である火曜日に子供たちに向けた特別開館が実施される。さらに12月28日から2024年1月6日までのホリデーシーズンに向けて開館時間を延長し、地元の観客とのつながりを強化するため、2024年4月より毎週水曜日にイブニング・プログラムの開催も予定している。

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