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2023-24年の年末年始も見られる展覧会。「私たちのエコロジー」展から「モネ 連作の情景」まで

森美術館の「私たちのエコロジー」展から上野の森美術館の「モネ 連作の情景」、東京都現代美術館の「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表」まで。年末年始も見ることのできる展覧会を首都圏を中心にピックアップ。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

展示風景より、左から《睡蓮の池の片隅》(1918)、《睡蓮の池》(1918頃)、《睡蓮》(1897-98頃) 撮影=中島良平

 大晦日・元旦も開館の展覧会

 まずは、年末年始も無休で開館している展覧会を紹介する。六本木ヒルズ内の森美術館で開催中の「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」(~24年3月31日)は、16ヶ国のアーティスト34人による約100点の作品を通じて、人間同士のコミュニティ、 人間をも含む生態系、 人間が認知できない世界の在り様も包含する新しい「循環」の在り方について問題を提起する展覧会だ。

 また、同施設内の森アーツセンターギャラリーでは、80年代後半のニューヨークのアートシーンを代表するストリート・アーティスト、キース・へリングの大規模個展「キース・へリング展 アートをストリートへ」(~24年2月25日)も開催中。あわせて足を運ぶのが良いだろう。

展示風景より、左から殿敷侃《山口―日本海―二位ノ浜 お好み焼き》関連資料(1987)、谷口雅邦《発芽する?プリーズ!》(2023) 撮影=橋爪勇介
展示風景より

 神奈川県箱根町にあるポーラ美術館も年末年始は無休となっている。同館では「モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン」が開催中。第一次世界大戦からの復興によって工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えた1920〜1930年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間との関係をめぐる様相を紹介。約100年前の機械と人間との様々な関係性を問いかけるものとなっている。

エピローグ「21世紀のモダン・タイムス」の展示風景より、空山基の作品群

 静岡県熱海市のMOA美術館では、「吉田博木版画の100年」を見ることができる。明治から昭和にかけて、水彩画、油彩画、木版画の分野で西洋画壇を牽引した画家・吉田博が、本格的に木版画制作を始めるきっかけとなった1923年の外遊から100年の節目に当たることを記念して開催され、その代表作品約70点が一堂に会するものとなる。

吉田博 米国シリーズ グランドキャニオン 1925

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