
柴田敏雄と鈴木理策がとらえた「絵画」とは。アーティゾン美術館に見る絵画と現代写真のジャムセッション
アーティゾン美術館の石橋財団コレクションと現代美術家が共演する展覧会「ジャム・セッション」。その第3弾「写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」が開幕した。展示の見どころをレポートする。

アーティゾン美術館の石橋財団コレクションと現代美術家が共演する展覧会「ジャム・セッション」。その第3弾「写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」が開幕した。展示の見どころをレポートする。

第1回
新しい職場や学校に徐々に慣れてきた春。この時期には美術館・博物館に出かけてみてはいかがだろうか? 30年以上にわたり年間数百回、美術館・博物館に足を運び続けている「ミュージアム・マニア」であり、「青い日記帳」主宰の中村剛士(Tak)がはじめて美術館を訪れる人向けに、美術館の楽しみ方をエリアごとにご案内する。

日本の国立博物館のなかでも宗教美術を専門に収集、研究を担っている奈良国立博物館。日本における仏教揺籃の地にある同館の名品が東京・渋谷の松濤美術館に出張中だ。時代・文化の最先端を行く地で仏教美術に触れる「SHIBUYAで仏教美術」展を訪ねた。

2008年よりスタートした「三菱商事アート・ゲート・プログラム(MCAGP)」が2021年に大きくリニューアルし、2022年2月に中間活動報告会がオンラインで実施された。佐々木類、檜皮一彦、持田敦子という3名のミッドキャリアのアーティストをはじめ、若手アーティスト、学生、という3つの活動ステージにあわせた独自のアーティスト支援を行うこのプログラムが担う役割とは?

パンデミックの影響で開幕が1年延期されていたヴェネチア・ビエンナーレ第59回国際美術展が、4月23日に開幕した。プレビューに駆けつけた現代アート関係者が再会を喜びながら人気の会場に列をつくる横で、ロシア館は閉鎖され、ウクライナ支援のための展示が急遽開かれている。史上最大数の女性アーティストが参加し「女性のビエンナーレ」とも評される企画展と併せて、見どころをピックアップする。

20年以上にわたりアートを収集してきたコレクターの桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクションの入り口である骨董から、現代アーティストにコミッションした最新作までを紹介する展覧会OKETA COLLECTION「Mariage −骨董から現代アート−」展が、東京・天王洲にあるWHAT MUSEUMで始まった。

最大で10連休となる今年のゴールデンウィーク。日本全国で開催中の展覧会のなかから、この機会に訪れてほしい展覧会20件をピックアップしてお届けする。なおチケット情報や最新の開館状況については各館公式サイトを確認してほしい。

「テキスト以前の物質」を出発点とする布施琳太郎のキュレーション展が、新宿区にある製本印刷工場跡地で開催。展覧会名は、フランツ・カフカが110年前に書いた小説『変身』における主人公「ザムザ」から命名した。会期は5月1日〜5月8日。

宮﨑駿監督のアニメーション映画『となりのトトロ』が、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピ ア・カンパニー(RSC)によって世界で初めて舞台化されることがわかった。上演は今年の10月から、ロンドンのバービカン劇場にて始まる。

「他者」として存在するヒトをテーマに、アーティストの平子雄一がキュレーションを担う初の展覧会が、東京・天王洲のKOTARO NUKAGAで開催される。会期は5月14日〜6月25日。

第2回
『地域アート 美学/制度/日本』などの著書で知られる批評家・藤田直哉が青森県内にある5つの美術館・アート施設を巡る5回連載。第2回はコミッションワークによる常設展示が中核となった十和田市現代美術館を紹介する。

新宿・歌舞伎町の「新宿TOKYU MILANO」の跡地に、永山祐子建築設計による高層建築「東急歌舞伎町タワー」が開業する。

アンビエント・ミュージックの創始者としても知られるブライアン・イーノ。その音と光のインスタレーションで構成された展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」が、京都中央信用金庫 旧厚生センターで開催される。会期は6月3日〜8月21日。

今年8月20日〜10月2日に予定されている「Reborn-Art Festival 2021-22」(後期)。その一部のプログラムやメッセージが、実行委員長・小林武史らによって明らかにされた。

『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載されている、美術大学を舞台としたマンガ『ブルーピリオド』。同作を題材とした初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」が、今年6月に東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催される。

荒木悠が2017年に無人島プロダクションで開催した個展「Bivalvia: Act I|双殻綱:第一幕」に続く、第二幕となる展覧会「双殻綱:第二幕」(2022年1月29日~2月27日)。左右に分かれている二枚貝のように、「右殻」「左殻」を彷彿させる2つの異なる映像作品で構成したインスタレーションを中心に据えた本展から見えてくる「希望」とは?

2021年2月にミャンマーで起きたクーデターで犠牲になった人々の顔をかたどり、ミャンマー出身のアーティスト・カミズが制作した100点のマスク。これを初公開する展覧会「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」が、東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催される。会期は5月1日〜10日。

今年90歳を迎えたゲルハルト・リヒター。生まれ故郷、東部ドイツの古都ドレスデンで、リヒター本人が作品を選び、構成した展覧会「ゲルハルト・リヒター。ポートレート。ガラス。アブストラクト」が開催されている。ガラスパネルを使ったインスタレーションや肖像画など40点が3つの部屋に並ぶ展示だが、この構成にはリヒターの個人的な思いやメッセージが色濃く反映されているようだ。ドレスデンのゲルハルト・リヒター・アーカイブを率い、著作「評伝ゲルハルト・リヒター」でも知られるディートマー・エルガー博士に話を聞いた。

特別展「日本美術をひも解く─皇室、美の玉手箱」が、東京藝術大学美術館で開催される。宮内庁三の丸尚蔵館収蔵の名品、優品に東京藝大コレクションを加えた82件の貴重な作品を通して、日本美術をわかりやすく紹介するものだ。会期は8月6日〜9月25日。

国内の代表的なアール・デコ建築である、旧朝香宮邸の東京都庭園美術館。毎年恒例となっているその建物に焦点を当てた展覧会「建物公開2022 アール・デコの貴重書」が開幕した。