『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中の、美術大学を舞台としたマンガ『ブルーピリオド』。この作品を題材とした初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」が、東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催される。会期は6月18日〜9月27日。
『ブルーピリオド』は高校生・矢口八虎が、1枚の絵に心奪われたことをきっかけに、美術の世界へ身を投じていく物語。美術大学の受験や技術を高めるための努力、表現への葛藤などが情感豊かに描かれる作品だ。
本展では、開催に際して全国の美大受験予備校の生徒34名に単行本1〜6巻の表紙の描き下ろしを依頼。キャラクターごとに木炭や鉛筆で描かれた素描(デッサン)や油彩画などの作品を再構成(コラージュ)することで、6種のキービジュアルが生み出された。キービジュアルから各作品の全体像は見えないものの、会場では全34点のオリジナル作品が展示されるという。
『ブルーピリオド』に欠かせないのが、作中に多く登場する美術作品だ。そのすべては『ブルーピリオド』のためにアーティストや学生によって実際に描かれた作品。本展では、そのなかでも物語のキーとなった作品や主人公・矢口八虎のターニングポイントとなった作品を中心に、実物の絵画約50点が展示される。
このほか、没入型シアターなどにより美大を目指す道のりを追体験する展示や、名画解説などのアートを身近に感じることができるコンテンツで展示が構成。多角的にブルーピリオドの世界に迫るとともに、新たなアーティストとの出会いの場にもなりそうだ。