MAGAZINE

ナガサキは彫刻家に何をもたらしたのか。小田原のどか評「森淳一 山影」展

水や泡をモチーフとした流動的な木彫や骸の顔を持つ三位一体像をはじめ、近年では人形(ひとがた)の作品も手がけてきた彫刻家・森淳一が、ミヅマアートギャラリーで4年ぶりとなる個展を開催している。森の出身地である長崎の金比羅山をモチーフにした新作を中心に据えた本展から読み解けるものとは何か。彫刻家であり彫刻研究者の小田原のどかが考察する。

REVIEW

ウェス・アンダーソンがキュレーション。ウィーン美術史美術館の「棺の中のトガリネズミミイラと秘宝の数々」展で見せるものとは?

映画監督として絶大な人気を誇るウェス・アンダーソンと、その公私にわたるパートナーで小説、衣装デザイン、イラストレーションなどを手がけるジューマン・マルーフ。この2人がキュレーションした展覧会「Spitzmaus Mummy in a Coffin and Other Treasures(棺の中のトガリネズミミイラと秘宝の数々)」展が、オーストリアのウィーン美術史美術館で開幕した。開幕前から話題を集めていた本展を、ウィーン在住のアートライター・丸山美佳がレポートする。

NEWS / REPORT

写真家・上田義彦が捉えた日本の四季折々。展覧会「晴れの日本料理 青草窠のひと刻 The seasonal Beauty of Japanese Cuisine 」が開催

上田義彦が写真を担当した書籍『晴れの日本料理 青草窠のひと刻 The seasonal Beauty of Japanese Cuisine』 (永坂早苗著、求龍堂刊)のオリジナル写真による展覧会が、六本木ヒルズ A/Dギャラリーで開催される。会期は12月21日〜2019年1月20日。

NEWS / EXHIBITION

過去を想像しながら、未来を感じて。ロンドン拠点の写真家・副島美樹が個展「The Passenger’s Present」を開催中

ロンドンを拠点とする写真家・副島美樹の個展「The Passenger’s Present」が、東京・恵比寿のPOST:limArtでスタートした。本展は、写真というメディアと編集作業を通じて、それらに思いを巡らせる作業を続けてきた副島の新作および近作を紹介するもの。会期は12月16日まで。

NEWS / EXHIBITION

芸術の諸ジャンルが交わる“山のような”芸術祭。小金沢智評 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」

東北芸術工科大学が主宰し、今年3回目を迎えた「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」。この芸術祭では、東北の暮らしと地域文化への深い洞察をベースに、現在の山形のあり様を表した作品を展示するとともに、山形の過去と未来に光を当てる創造的なアイデアや協働を「山のように」生み出す芸術祭を目指してきた。この芸術祭がスタートした2014年から全回を見続けてきたという太田市美術館・図書館学芸員の小金沢智がレビューする。

REVIEW

有田の伝統とフランスの人間国宝が出会う。佐賀県で芸術祭「ワザノワ会議」がスタート(前編)

ともに「人間国宝」という制度を持つフランスと日本。やきものの「有田焼」で知られる佐賀県で、同県を拠点とする若手作家とフランス人間国宝の展示や各種イベントを行う芸術祭「有田とフランス人間国宝 『ワザノワ会議』」 が11月18日にスタート。その様子を前後編でお届けする。前編ではオープニングセレモニー、内覧会、レセプションが行われた開幕前日の様子を紹介する。

NEWS / PROMOTION

有田の伝統とフランスの人間国宝が出会う。佐賀県で芸術祭「ワザノワ会議」がスタート(後編)

ともに「人間国宝」という制度を持つフランスと日本。やきものの「有田焼」で知られる佐賀県で、同県を拠点とする若手作家とフランス人間国宝の展示や各種イベントを行う芸術祭「有田とフランス人間国宝 『ワザノワ会議』」 が11月18日にスタート。レポート後編では、ふたつのワークショップ、トークが行われた初日の様子をお届けする。

NEWS / PROMOTION

歴史とアートの対話を目撃する。「クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし ―杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」展が長崎県美術館で開催

静岡・熱海のMOA美術館で開催され、注目を集めた展覧会の長崎版「クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし ―杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」が長崎県美術館に開催される。本展は、杉本博司の作品とともに天正少年使節のイタリアでの足跡をたどるもの。会期は11月23日~2019年1月27日。

NEWS / EXHIBITION

第4回

プレイバック!美術手帖  1992年3月号 特集「ポップ/ネオ・ポップ」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規がバックナンバーから特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせながら論じる。今回は1992年3月号から、特集「ポップ/ネオ・ポップ」を紹介。