2018.11.23

アニッシュ・カプーアからChim↑Pomまで。3連休に見たい展覧会

11月25日までに終了する展覧会とスタートしたばかりの展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この3連休は展覧会へ。

別府公園に展示されたアニッシュ・カプーア《Sky Mirror》(2018)
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アニッシュ・カプーアの新作個展。「アニッシュ・カプーア in BEPPU」(別府公園)

アニッシュ・カプーア Void Pavillion V 2018

 毎年、国際的に活動しているアーティストを1組別府に招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭「in BEPPU」。3年目の今年はアニッシュ・カプーアが新作を展示している。

 展示は大きく3つで構成。光の99.96パーセントを吸収するペンタブラックを使用した《Void Pavillion V》(2018)をはじめ、飯田高誉キュレーションによる展覧会「コンセプト・オブ・ハピネス」、別府の空を取り込み景色を異化する《Sky Mirror》(2018)など、カプーア作品のバリエーションを楽しめる機会となっている。

会期:2018年10月6日〜11月25日
会場:別府公園
住所:大分県別府市野口原3018-1
開館時間:10:00~18:00
料金:高校生以上 1200円 / 中学・小学生 500円 / 未就学児無料

 

フィンランドを代表する建築家の活動を紹介。「アルヴァ・アアルト―もうひとつの自然」(神奈川県立近代美術館 葉山)

アルヴァ・アアルト サヴォイベース 1936 Savoy Vase, Alvar Aalto, 1936 ©Vitra Design Museum, Alexander von Vegesack

 本展は、生誕120年を迎えるフィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの日本では約20年ぶりとなる本格的な回顧展。パイミオのサナトリウムやマイレア邸といった建築だけでなく、《アームチェア 41 パイミオ》や《スツール 60》などの家具、あるいはガラス器《サヴォイ・ベース》など多種多様な作品を手がけたアアルト。

 会場にはオリジナルの図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型など300点以上が並び、建築家の生涯とデザイン感覚を概観することができる。なお、本展はこのあと名古屋市美術館(2018年12月8日~2019年2月3日)、東京ステーションギャラリー(2019年2月16日~4月14日)、青森県立美術館(2019年4月27日~6月23日)に巡回する。

会期:2018年9月15日~11月25日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話:046-875-2800
開館時間:9:30~17:00
料金:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円

 

東京に巨大ギャラリーが誕生。こけら落としはChim↑Pom。「Chim↑Pom グランドオープン」(ANOMALY)

Chim↑Pom「グランドオープン」 イメージ 画像制作協力=板垣賢司

 山本現代、URANO、ハシモトアートオフィスが合併し、11月22日に「ANOMALY(アノマリー)」がオープンした。同ギャラリーのこけら落としとなるのは、Chim↑Pomによる展覧会「グランドオープン」だ。

 本展では、Chim↑Pom特有の視点から「都市論」を展開。オリンピックを2年後に控え、東京の街が急速に変化していくなかで連続して展開してきた都市論にまつわるプロジェクトの集大成がANOMALYで結実する。

会期:2018年11月22日~2019年1月26日
会場:ANOMALY
住所:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4F
電話:03-6433-2988
開館時間:11:00~18:00(金〜20:00)
休館日:日、月、祝、12月23日〜2019年1月14日