過去を想像しながら、未来を感じて。ロンドン拠点の写真家・副島美樹が個展「The Passenger’s Present」を開催中

ロンドンを拠点とする写真家・副島美樹の個展「The Passenger’s Present」が、東京・恵比寿のPOST:limArtでスタートした。本展は、写真というメディアと編集作業を通じて、それらに思いを巡らせる作業を続けてきた副島の新作および近作を紹介するもの。会期は12月16日まで。

副島美樹 「The Passenger’s Present」シリーズより

 副島美樹は1980年京都生まれ。2004年にロンドンへ移住して以来、現在も同地を拠点に活動を行っている。

 ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションにて写真技術を習得後、写真を用いた作品制作をスタートさせた副島。12年にはイギリスの出版社 MACKが開催する「First Book Award」を受賞し、作品集『Mrs. Merryman's Collection』を同社より出版した。

 さらに14・15年に「Foam Paul Huf Award」、16年には「Shpilman International Prize」にノミネートされるなど、いま注目されるアーティストのひとりだ。

 作品を通じて、写真が持つ説得力や住んでいる世界の基盤となっている構築された物語を紐解くことを試みる副島。現在、東京・恵比寿のPOST:limArtで開催されている個展では、副島が故郷である日本を舞台に、過去を想像すると同時に未来からの視線を意識しながら制作したという作品シリーズ「The Passenger’s Present」を見ることができる。

 写真というメディアと編集作業を通じて、それらに思いを巡らせる作業を続けてきたという副島の近作に期待したい。

副島美樹 「The Passenger’s Present」シリーズより
副島美樹 「The Passenger’s Present」シリーズより

編集部

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