「不穏な過去」展に学ぶ、政治的大義に対するアートのコミットメントと個人の思いを結ぶ文化的ネットワークの重要性
映画『オッペンハイマー』がオスカーを多数獲得した。人々の虐殺を正当化する帝国主義や核戦争は、過去のことではなく現在進行形の狂気だ。私たちはそれを目の当たりにしながらも、暴力やシステムに屈しないアートの欲望をたたえ、基本的人権を求め続けられるだろうか? パレ・ド・トーキョーで開催中の「不穏な過去:美術館・亡命・連帯」展を通じて考える。
映画『オッペンハイマー』がオスカーを多数獲得した。人々の虐殺を正当化する帝国主義や核戦争は、過去のことではなく現在進行形の狂気だ。私たちはそれを目の当たりにしながらも、暴力やシステムに屈しないアートの欲望をたたえ、基本的人権を求め続けられるだろうか? パレ・ド・トーキョーで開催中の「不穏な過去:美術館・亡命・連帯」展を通じて考える。
カルティエと東京国立博物館は、「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展― 美と芸術をめぐる対話」を同館表慶館にて開催する。会期は6月12日〜7月28日。
天王洲にあるYUKIKOMIZUTANIでは、4作家によるグループ展「Observation」を開催する。会期は3月29日〜4月27日。
アメリカ出身でポスト・ミニマリズムを代表するアーティスト、リチャード・セラが85歳で逝去した。
東京・東村山市の国立ハンセン病資料館で「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」が開催中だ。会期は9月1日まで。
「百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」が千葉県の内房総5市(市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市)で5月26日まで開催されている。そのハイライトをレポート。
アジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港」が、3月26日に香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕。今年のフェアの様子を会場からレポートする。
宇部市が主催し、62年の歴史を持つ野外彫刻展「UBEビエンナーレ」が、「最も長く続いている野外彫刻展(The longest-running outdoor sculpture competition)」としてギネス世界記録(TM)に認定された。
エスパス ルイ・ヴィトン大阪でアイザック・ジュリアンの個展「Ten Thousand Waves」が開幕した。会期は9月22日まで。
東京都現代美術館で、開発好明の大規模個展「開発好明 ART IS LIVE―ひとり民主主義へようこそ」が開催される。会期は8月3日〜11月10日。
4月5日、6日の2日間、西麻布・神宮前を中心とした外苑西通り沿いのアートスペースをつなぐ「GAIEN-NISHI ART WEEKENDが開催される。
第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭が2023年11月2日〜6日の5日間にわたり開催された。本祭に際して、現代美術キュレーターとして国内外で多数の展覧会を企画してきた金澤韻が、リサーチを重ねてきた上海美術シーンの動向も交えながら、アニメーション映画はいかにして現代美術と繋がる未来があるかを語るトークを開催。その内容をレポートする。聞き手は同映画祭の短編部門選考委員でありアーティストの岩崎宏俊が務めた。
東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。
美術史を見渡すと、それまでの描きかたや物の見方の「常識」を覆す、「革命」とも言うべき出来事が何度も起きている。そのなかでも大規模なもののひとつが、19世紀後半の「印象派」の登場だ。なぜ印象派は世界へと広まったのか。
「キュレーション」の認知および価値の向上を目指すオルタナティヴ・スペース「The 5th Floor」がクラウドファンディングを募集している。
3月23日から千葉県の内房総5市で作品展示やライブパフォーマンスが行われる「百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」。その総合プロデューサーは、音楽家として知られる小林武史だ。「利他」のマインドで未来を想像すべく「百年後」と題したり、アンドレ・ブルトンの『通底器』を引いて内房総と東京を結びつけたりするダイナミックな思考と、それを裏付ける実践を紐解く。
MOA美術館で「広重『東海道五十三次』Digital Remix」が開催される。会期は5月24日〜7月1日。
第73回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第73回は、巨大な松ぼっくりを加工して竜のオブジェを制作している鈴木一夫さんに迫る。
2024年5月末をもって閉館すると発表された、東京・目黒区の「こまばアゴラ劇場」。同劇場の開館から約40年にわたる歴史を、芸術総監督を務める平田オリザにインタビュー。見えてきたのは、演劇を取り巻く時代の変化と場所性、未来を見据えた挑戦の軌跡だった。
香港のヴィジュアル・カルチャー博物館「M+」で、パリのフランス国立図書館(BnF)と共同企画した大規模な写真展「The Hong Kong Jockey Club Series: Noir & Blanc—A Story of Photography」が開催されている。会期は7月1日まで。