東京・天王洲あるギャラリー・YUKIKOMIZUTANIでは、新進気鋭の作家らによるグループ展「Observation」が開催される。会期は3月29日〜4月27日。
本展の参加作家は、今西真也、熊谷亜莉沙、能條雅由、大和美緒の4名。いずれも2014年度に京都芸術大学(元・京都造形芸術大学)を卒業し「混沌から躍り出る星たち2015」という卒業生選抜展に参加した、同年代の作家だ。
本展は過去作をおりまぜた展示となっており、卒業から現在に至るまで、10年の間に各々が追及してきた表現の軌跡をたどるもの。タイトルに掲げられた「Observation」(「観測」の意)は、10年前に企画された展覧会で星にたとえられた作家たちが10年後のいま、どこで、どのように輝いているのかを観測するという意味でつけられた。
10年間という時間で作家たちは制作にいかに向き合い、作品はどのように変わっていったのか。あるいは、変わらずに留まり続けるものはなんなのか。当時の「星たち」を再び観測するために、それぞれの作家の過去作と新作が併せて展覧される。
日本画、油彩、インスタレーションというまったく異なる技法を各々が駆使し、独自のスタイルを確立させてきた4作家。本展は、これまでの成果とこれからへの期待が交錯する観測地点となるだろう。