「不穏な過去」展に学ぶ、政治的大義に対するアートのコミットメントと個人の思いを結ぶ文化的ネットワークの重要性
映画『オッペンハイマー』がオスカーを多数獲得した。人々の虐殺を正当化する帝国主義や核戦争は、過去のことではなく現在進行形の狂気だ。私たちはそれを目の当たりにしながらも、暴力やシステムに屈しないアートの欲望をたたえ、基本的人権を求め続けられるだろうか? パレ・ド・トーキョーで開催中の「不穏な過去:美術館・亡命・連帯」展を通じて考える。
![](https://bt.imgix.net/magazine/28637/main/1710735610000_dbab622edae1f3c233156f8171d1b2aa.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,172,3352,1885&v=36)
1975年6月8日、パリ郊外ラ・クルヌーヴで行われた統一社会党(PSU)の集会での反ファシスト・アーティスト・コレクティブによる「破壊すべき世界、建設すべき世界」をテーマとした行動。フランス人画家のクロード・ラザールは当時のアーティスト・ユニオンに詳しく、その活動を多数写真で記録している
Courtesy of Claude Lazar