リチャード・セラが85歳で逝去。ポスト・ミニマリズムの巨匠

アメリカ出身でポスト・ミニマリズムを代表するアーティスト、リチャード・セラが85歳で逝去した。

American sculptor Richard Serra at Museum Of Modern Art Sculpture Garden in New York with one of his sculptures on 17th April 2007. Photo by David Corio/Redferns

 アメリカ出身でポスト・ミニマリズムを代表するアーティスト、リチャード・セラが85歳で逝去した。

 セラは1938年、カリフォルニア州サンフランシスコに生まれた。イェール大学では絵画を専攻し、学生時代は製鋼所や工事現場でアルバイトをしていたという。セラのキャリアでとくに知られるのは60年代後半からだ。それまでのミニマリズムにおける閉鎖性から打って変わり、工業的な板金を用いた巨大で荒々しい彫刻を発表。ポスト・ミニマリズムを牽引していくこととなる。セラによる初期のパブリック・アートは、景観を阻害するという理由から撤去されたこともあったものの、作品は注目を集め、以降も巨大な彫刻をつくり続けてた。ほかにも自身の個展ではドローイングや版画、映像作品なども発表してきた。

 日本においては、70年の東京ビエンナーレに作品を出展している。94年には大阪の国立国際美術館で回顧展を開催。そして同年には高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門も受賞した。

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