新型コロナウイルスの拡大で中国美術館が相次ぎ休館。アート・バーゼル香港の開催に懸念

2019年12月末より、中国湖北省武漢市を中心に拡大している新型コロナウイルスによる肺炎。その影響を受け、中国国内の美術館が続々と休館の声明を発表した。3月17日の開催を予定しているアジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港」の開催も懸念される。

NEWS / HEADLINE

芸術祭における通俗性。清水穣評「美術館の終焉─12の道行き」「IF THE SNAKE もし蛇が」

「アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS-」でグレゴール・シュナイダーが神戸市内各所に展開した「美術館の終焉─12の道行き」、ピエール・ユイグをアーティスティックディレクターに迎え2回目の開催となった岡山芸術交流の「IF THE SNAKE もし蛇が」、ふたつの国際芸術祭を清水譲が評する。

REVIEW

アート・バーゼル香港ディレクター、アデリン・ウーイに聞く香港マーケットの現状とアートを買うメリット

今年で8回目となるアジア最大のアートフェア「アート・バーゼル香港」。世界各国から241のギャラリーが参加するこのフェアは、アジアマーケットのハブとしてつねに注目を集めてきた。しかし不安定な状態が続く香港で、今年のフェアはどのような姿勢で開催を迎えるのか?

INTERVIEW

馬喰町に新たなギャラリースペース。BAF STUDIO TOKYOのオープニング展覧会は女性作家3人による「NEWEN」

東京・⾺喰町にオープンしたギャラリーBAF STUDIO TOKYOで、初の企画展「NEWEN(ニューン)」が1月25日より開催される。これまで交わることのなかった3人の女性アーティスト、山崎由紀子、wimp、添田奈那、による展覧会で、それぞれの代表作と新作を展示する。

NEWS / EXHIBITION

現前するものを問い直し、起源を探る。梅田哲也インタビュー

日常的なモノや光、サウンドを組み合わせたインスタレーションのほか、国内外においてパフォーミングアーツ作品も発表している梅田哲也。美術館での初個展となる「梅田哲也 うたの起源(福岡市美術館)」を開催中の梅田に、「声/voice」と「場所の持つレギュレーションへの介入」というポイントを中心に聞いた。

INTERVIEW

日本ファッションデザイン界のパイオニア、森英恵。その足跡を紹介する展覧会「森英恵 世界にはばたく蝶」が水戸芸術館で開催

森英恵は日本ファッション界の草分けとして活動し、半世紀にわたってオートクチュールや映画・舞台の衣装、ユニフォームを手がけてきた。その手仕事の作品を通して足跡をたどる展覧会「森英恵 世界にはばたく蝶」が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。会期は2月22日~5月6日。

NEWS / EXHIBITION

第5回

意外と知らない? パブリック・アートの利用ルール

美術館やギャラリーではなく、公共空間に設置される芸術作品「パブリック・アート」は、都市を彩るものとして世界各地で取り入れられている。しかしこのパブリック・アートは、これまでたびたび紛争にもなってきた。そこでここでは、今後も増えるであろうパブリック・アートの利用ルールについて、「Art Law」を業務分野として掲げる日本で数少ない弁護士のひとり、木村剛大が解説する。

いま、工芸を見る意味とは何か? 東京国立近代美術館工芸館「パッション20」が提示するもの

この春、ひとつの歴史ある美術館が、これまでの地に別れを告げ、新天地に旅立つ。その美術館とは、東京国立近代美術館工芸館。40年以上にわたり、国内外の工芸を見つめ、支え続けた美術館だ。現在、この東京で最後の展覧会「パッション20 今みておきたい工芸の想い」が開催されている。工芸における「パッション」とはいったいどのようなものなのだろうか──。

SPECIAL / PROMOTION

親密で緻密な細部から生み出されるリズム。銀座メゾンエルメス フォーラムでサンドラ・シント展「コズミック・ガーデン」が開催

星や結晶、波などをモチーフとするドローイングを主としたインスタレーション作品を多く手がけるブラジル拠点のアーティスト、サンドラ・シント。その個展「コズミック・ガーデン」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。会期は2月11日〜5月10日。

NEWS / EXHIBITION

オラファー・エリアソンの大規模個展「ときに川は橋となる」が東京都現代美術館で開催。サステナブルな世界の実現に向けた実践を見る

人間の知覚を問うインスタレーション作品のほか、環境問題についてのリサーチやプロジェクトで知られるアーティスト、オラファー・エリアソン。日本では10年ぶりとなる大規模な個展「ときに川は橋となる」が、東京都現代美術館で開催される。会期は3月14日〜6月14日(会期変更あり)。

NEWS / EXHIBITION

「ハマスホイとデンマーク絵画」展に見る、デンマーク絵画の静謐な詩情

「北欧のフェルメール」と称されているデンマークを代表する画家、ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864〜1916)。その画業と、同時代のデンマーク絵画を紹介する展覧会「ハマスホイとデンマーク絵画」が、1月21日に上野の東京都美術館で開幕した。本展の見どころを、レポートで紹介する(本展は新型コロナウイルスによる臨時休館に影響で閉幕)。

NEWS / REPORT