津田大介が作家たちのオープンレターに回答。「表現の自由は私たちにとっても重要」
「あいちトリエンナーレ2019」のいち展示である「表現の不自由展・その後」において検閲が行われたとして、抗議のオープンレターを出した海外からの参加作家たち。このオープンレターに対し、芸術監督・津田大介が回答を送付したことが明らかにされた。
「あいちトリエンナーレ2019」のいち展示である「表現の不自由展・その後」において検閲が行われたとして、抗議のオープンレターを出した海外からの参加作家たち。このオープンレターに対し、芸術監督・津田大介が回答を送付したことが明らかにされた。
ラフォーレ原宿のキャンペーンビジュアルや、 渡辺直美展のビジュアル、 星野源、CharaなどのCD・DVDジャケットを手がけてきたアートディレクター・吉田ユニ。その大規模個展「Dinalog」がラフォーレミュージアム原宿で行われる。会期は11月15日~12月1日。
「あいちトリエンナーレ2019」で展示が中止された「表現の不自由展・その後」。その出品作家の一部が登壇する緊急シンポジウム「『表現の不自由展・その後』中止事件を考える」が文京区民センターで開催された。
「あいちトリエンナーレ2019」の参加作家である田中功起が、自身の作品展示のフレームを再設定することを明らかにした。展示の変更は9月3日に行われる。
8月25日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。
広さ約1000平米、高さ9メートルの鋼材加工工場・倉庫跡地を活用した、大阪市の「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」。金氏徹平、名和晃平、ヤノベケンジら6名のアーティストの作品を収蔵する同所が、設立後初となる新規収蔵作品のプロポーザル募集を実施する。
日本の伝統文化をモチーフにした作品を多数手がけるアーティスト・舘鼻則孝の新作個展「WOODCUTS(ウッドカッツ)」が東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催。「WOODCUTS」シリーズ全52作を中心に、絵画や彫刻、代表作の「ヒールレスシューズ」を含む80点以上の新作を発表する。
杉本博司による文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」。ここを舞台に国際的に活躍するアーティスト、ティノ・セーガルがプロジェクトを行うことが発表された。
あいちトリエンナーレ2019の参加作家である加藤翼と毒山凡太朗が、8月25日に名古屋にアーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」をオープンさせることを明らかにした。
文化庁は9月11日、現代アートの振興施策に関するシンポジウム「グローバル化する美術界と『日本』:現状と未来への展望」を国立新美術館講堂で開催する。森美術館副館長・片岡真実をはじめ、複数の美術関係者が登壇予定。
2019年3月29日に亡くなった、ヌーヴェル・ヴァーグを代表する監督であり美術家としても活躍したアニエス・ヴァルダ。そんなヴァルダの遺作『ヴァルダ・バイ・アニエス』(原題)が、12月にシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開されることが決定した。
「負の昭和」をテーマに活動を続けてきた写真家・江成常夫の写真展が、神奈川の相模原市民ギャラリーで開催されている。本展では、「戦争花嫁」と呼ばれる女性たちをとらえた『花嫁のアメリカ 歳月の風景 1978―1998』を紹介。第二次世界大戦の戦中戦後を生きた花嫁たちの姿と言葉を再度提示している。会期は9月1日まで。
ヨーロッパを中心に活動を行うアーティスト、マキ・ナ・カムラの個展「まるで、*砂糖が水にだんだんとけゆくのをみていた子どもが、自分の体はそんなふうにお風呂にとけ出さないのにな、とひとり問うてみるかのようなもの展」が、東京・天王洲のANOMALYで開催される。会期は9月7日〜10月5日。
リアルとバーチャルが連携する展覧会「BHVR」が、東京・神宮前のBLOCK HOUSEで開催される。参加作家は、飯島モトハル、鈴木一太郎、髙木ちゃー、竹内均、坪倉輝明、平田尚也、松田勇磨、millitsukaの8名。会期は9月20日〜29日。
「あいちトリエンナーレ2019」の参加作家でもある毒山凡太朗が、名古屋市西区にアーティスト・ラン・スペース「多賀宮 TAGA-GU」をオープンする。同スペースでは作品展示のほか、円頓寺本町商店街の人々と対話する場所などを目指すという。
エネルギー溢れるクリエーションを扱うセレクトショップとして、NADiffの新店舗「Meets by NADiff」が新生・渋谷PARCOの4階に出店。2019年11月22日にオープン予定。
原美術館とハラ ミュージアム アークでの個展「加藤泉―LIKE A ROLLING SNOWBALL」が開催中の加藤泉。1990年代半ばから絵画を発表、やがて木彫も手がけ、近年ではソフトビニールや石、ファブリックなど多彩な素材を用いた作品制作へと、その表現の幅を広げてきた。加藤が3年前からフランス・パリの歴史的な版画工房「Idem Paris」(イデム・パリ、以下イデム)と取り組んでいるのがリトグラフ(平版画)だ。イデムとはどんな場所なのか、そして職人の手を介在するこれまでと違った技法に、作家・加藤泉はどう向き合っているのか、その制作に迫った。
2008年のプレ展を幕開けに、埼玉県所沢市を舞台に行われてきた「引込線」。7回目となる今年は「引込線/放射線」に名称を変え、第19北斗ビル(9月8日〜10月14日)、旧市立所沢幼稚園(10月12日〜11月4日)での展示のほか書籍、サテライト、ウェブサイトという5つの場で7ヶ月にわたって開催される。
トルコの北西部に位置するエスキシェヒルに、隈研吾建築都市設計事務所が手がける新たな美術館「オドゥンパザル近代美術館」が9月8日に開館する。
「表現の不自由展・その後」で揺れるあいちトリエンナーレ2019。「表現の不自由展・その後」が「検閲」によって中止されたことに抗議し、連帯を示すため、海外作家たちが展示の一時中止や内容変更などで態度を表明した。