2019.11.14

作品の一歩手前にある共生の営みとは? 障害のあるアーティスト5組による共生の芸術祭「DOUBLES」をチェック

きょうと障害者文化芸術推進機構と京都造形芸術大学アートプロデュース学科の連携により、共生の芸術祭「DOUBLES」(ダブルス)が開催される。参加作家は、美濃彩子、中根恭子、須田久三、佐久間宏+歴代支援員、杉浦篤。府内外から集った障害のあるアーティスト5組の作品を見ることができる。開催期間は11月16日~27日。

美濃彩子 無題
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 共生社会の実現に向けて、障害のある人々による芸術活動の支援に取り組む京都府。今回、きょうと障害者文化芸術推進機構と京都造形芸術大学アートプロデュース学科の連携により、共生の芸術祭「DOUBLES」(ダブルス)が、京都府立京都学・歴彩館で開催される。

杉浦篤 無題

 参加作家は、美濃彩子、中根恭子、須田久三、佐久間宏+歴代支援員、杉浦篤。府内外から集った障害のあるアーティスト5組の作品を見ることができる。

 本芸術祭では、誰かと何かと関わりながら生きてきた日々の蓄積が「作品」に繋がっていることを前提に、こうした「作品」の一歩手前にある共生の営みを、一方向的な介助や補助ではなく相互的な「ダブルス」と定義。障害を持つ作家の作品を、作家自身の個性に帰属させるのではなく、また、介助や補助の帰結と見なすでもなく「共生の軌跡」としてとらえる試みだ。

須田久三 無題