2019.11.14

舘鼻則孝のアメリカ初個展「Noritaka Tatehana : REFASHIONING BEAUTY」をチェック

アーティスト・舘鼻則孝のアメリカ初となる個展が、西海岸のポートランド日本庭園で開催されている。本展では、卒業制作として発表されたヒールレスシューズから、10年の創作活動で生まれた50点以上の作品が展示。

 

展示風景より、《Hairpin》(2019) Courtesy of KOSAKU KANECHIKA (C)︎NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION
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 「ヒールレスシューズ」をはじめ、日本の伝統文化をモチーフとした作品を手がけるアーティスト・舘鼻則孝。そのアメリカ初となる個展「Noritaka Tatehana : REFASHIONING BEAUTY」が、ポートランド日本庭園で開催されている。会期は12月1日まで。

 会場となるポートランド日本庭園は、1967年にアメリカ西海岸のオレゴン州ポートランドに開園した日本庭園。市街を展望できるワシントン・パーク内にあり、12エーカーの敷地は8つの庭園様式で構成されている。庭園内には、ギャラリー、図書館、レクチャー・ルーム、カフェなどが併設され、2017年には建築家・隈研吾が設計したカルチュラル・ヴィレッジが誕生した。

ポートランド日本庭園 Photo by GION
ポートランド日本庭園 Photo by GION

 本展では、庭園内にあるパビリオンギャラリーとタナベギャラリーの2ヶ所で、50点以上の作品を展示。舘鼻の代表作である、花魁の高下駄から着想を得た「ヒールレスシューズ」から、花魁のかんざしをモチーフとした「ヘアピン」シリーズ、近年精力的に取り組んでいるペインティングのシリーズなどを展覧。これらに加え、日本独特の香文化から着想を得た最新作「ウッドカッツ」シリーズまでを網羅し、舘鼻の10年間の軌跡を追う構成となっている。

 なお、日本では東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックス新作個展「It’s always the others who die」が12月22日まで開催中。こちらもあわせてチェックしたい。

パビリオンギャラリーの展示風景 (C)︎NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION
タナベギャラリーの展示風景 (C)︎NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION
展示風景より、《Frozen Boots》(2014) Courtesy of KOSAKU KANECHIKA (C)︎NORITAKA TATEHANA K.K. Photo by GION