EXHIBITIONS
清川あさみ「神話の糸」
MAKI(天王洲)で、清川あさみによる個展「神話の糸」が開催される。
清川あさみは、1979年兵庫県淡路島生まれ。文化服装学院にて服飾を学びながら「ファッションと自己表現の可能性」をテーマにアーティストとしての活動を開始した。清川は、日々膨大な情報に晒される現代社会において、個人のアイデンティティの内と外のあいだに生じる差異や矛盾に焦点を当て、作品を制作している。近年は表現・活動の領域を広げ、衣装、広告、映像、空間、プロダクトデザインなどのクリエイティブに携わるとともに、絵本の制作や地方創生事業にも取り組んでいる。
本展は、2024年夏に鹿児島県・霧島アートの森にて開催された清川の特別企画展「ミスティック・ウィーヴ:神話を縫う」を引き継ぎながら、過去から未来へと続く人類の物語を自然と都市、伝統とテクノロジーの交差点で紡ぎ直す試みとなる。霧島での展示において清川は、写真に刺繍を施す独自の手法をもちいたこれまでの代表作と、霧島の自然を背景にした最新作を発表。それらを通じて現代社会が抱える複雑さと美しさを表現すると同時に、人間と自然の新しい関係性を探ることに挑みた。
本展および霧島での展覧会のタイトルに含まれる「神話」について、清川は次のように述べている。
「私は神話や幻想を『未来へのメッセージ』としてとらえている。それは人類が過去に世界をどう理解し、未来にどのように進むべきかを示す『タイムレスな物語』だからだ。とくに現代の急速な社会変化のなかで、神話は人間の根源的な価値を問い直す重要なヒントになると考えている」。
また本展を東京で開催することについて清川は「自然と人間の分断が象徴的に表れる都市空間においてこそ、そのなかに自然の美しさや力強さを取り戻すことには特別な意義がある」と語っている。会場では、そんな清川の試みを象徴的に表す「Serendipity」シリーズを展示。さらに、現実世界の曖昧さと魅力を表現した「HAZYDREAM」 や、 現代社会のあやふやな様と不安を浮き彫りにし、新しい自己を見出そうとする若者たちの姿を描いた「MONSTER」シリーズなど、過去の作品も紹介する。
清川は、自然と都市、伝統とテクノロジー、個人と社会といったテーマに対して、これまでにない視点で考えるきっかけを生み出したいと強く願っている。本展覧会は、そんな清川が神話の世界に鑑賞者を誘い、新たな時代の価値観をともに探ろうとするものだ。
清川あさみは、1979年兵庫県淡路島生まれ。文化服装学院にて服飾を学びながら「ファッションと自己表現の可能性」をテーマにアーティストとしての活動を開始した。清川は、日々膨大な情報に晒される現代社会において、個人のアイデンティティの内と外のあいだに生じる差異や矛盾に焦点を当て、作品を制作している。近年は表現・活動の領域を広げ、衣装、広告、映像、空間、プロダクトデザインなどのクリエイティブに携わるとともに、絵本の制作や地方創生事業にも取り組んでいる。
本展は、2024年夏に鹿児島県・霧島アートの森にて開催された清川の特別企画展「ミスティック・ウィーヴ:神話を縫う」を引き継ぎながら、過去から未来へと続く人類の物語を自然と都市、伝統とテクノロジーの交差点で紡ぎ直す試みとなる。霧島での展示において清川は、写真に刺繍を施す独自の手法をもちいたこれまでの代表作と、霧島の自然を背景にした最新作を発表。それらを通じて現代社会が抱える複雑さと美しさを表現すると同時に、人間と自然の新しい関係性を探ることに挑みた。
本展および霧島での展覧会のタイトルに含まれる「神話」について、清川は次のように述べている。
「私は神話や幻想を『未来へのメッセージ』としてとらえている。それは人類が過去に世界をどう理解し、未来にどのように進むべきかを示す『タイムレスな物語』だからだ。とくに現代の急速な社会変化のなかで、神話は人間の根源的な価値を問い直す重要なヒントになると考えている」。
また本展を東京で開催することについて清川は「自然と人間の分断が象徴的に表れる都市空間においてこそ、そのなかに自然の美しさや力強さを取り戻すことには特別な意義がある」と語っている。会場では、そんな清川の試みを象徴的に表す「Serendipity」シリーズを展示。さらに、現実世界の曖昧さと魅力を表現した「HAZYDREAM」 や、 現代社会のあやふやな様と不安を浮き彫りにし、新しい自己を見出そうとする若者たちの姿を描いた「MONSTER」シリーズなど、過去の作品も紹介する。
清川は、自然と都市、伝統とテクノロジー、個人と社会といったテーマに対して、これまでにない視点で考えるきっかけを生み出したいと強く願っている。本展覧会は、そんな清川が神話の世界に鑑賞者を誘い、新たな時代の価値観をともに探ろうとするものだ。