本の街として世界的にも有名な東京・神保町を舞台としたオークション「Tokyo Culture Auction 2019」が、今年2回目の開催を迎える。
出品されるのは約800点。その内訳は、文学者の原稿、浮世絵、書籍、美術作品、マンガやアニメの原稿やセル画、 写真、映画資料と多岐にわたる。美術作品としては、パブロ・ピカソ、アンディ・ウォーホル、バリー・マッギー、草間彌生、赤瀬川原平、五木田智央など国内外の作品が多数出品予定。また、森山大道、植田正治、荒木経惟の写真作品や写真集も競売にかけられる。
マンガの原稿やアニメの原画が豊富に出品されるのも本オークションの特徴だ。近年、世界的に価値が高まりつつあるこのジャンル。18年にはアールキュリアル主催のフランスのオークションで、手塚治虫『鉄腕アトム』の原画が約3500万円で落札。また、19年のサザビーズ香港の現代美術セールでは、宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』のポスター原画が約1500万円で落札された。昨年のTokyo Culture Auctionでも、手塚治虫の原画が880万円で落札されている。
今回は、鳥山明原作『Dr. スランプ』の映画ポスターの原画や、『ドラゴンボール』のセル画、手塚治虫や藤子不二雄の直筆原画など、今後さらなる評価の高まりが期待できそうな品々が出そろった。
11月27日から29日までの3日間、直接出品物を確認することができる下見会も開催。下見会、オークションともに無料で入場可能となっており、オークションへの参加経験がない初心者でも、思い立ったらすぐ参加できるのがポイントだ。
アートのみならず、幅広く文化に興味を持つ人々が集まりそうな当オークション。下見会を訪れて名品を楽しんだら、ぜひ落札にチャレンジしてほしい。