1970年代以降、日本人が生み出した装いの文化はその独自の展開から世界から注目されてきた。今回、日本のファッション史の変遷と背景をたどる展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会」が、東京・六本木の国立新美術館で開催される。本展は東京展が終了後、島根県立石見美術館にも巡回予定。会期は2020年6月3日~8月24日(東京)、9月19日~11月23日(島根)(*)。
本展は、日本のファッション界において豊かな表現を生み出すきっかけとなった明治期以降の社会状況や流行といった現象を発端に、戦後から現在に至るまでの日本のファッションを包括的に紹介するもの。衣服だけでなく、写真、雑誌、映像といった豊富な資料を通して、流行の発信者と衣服を纏う人々、そしてその両者をつなぐメディア、それぞれの軸から各時代のファッションを社会現象とともに紐解くことを試みる。
戦中戦後の国民服やもんぺの時代から、国際的に華々しい活躍を見せた日本人デザイナーの作品、日本の若者から発信されたKawaii文化までを追う本展は、日本独自のファッションについて思索する機会となるだろう。
*ーー新型コロナウイルス感染拡大に伴い会期変更。今秋以降、改めて各美術館ホームページ、展覧会ホームページ等で告知。