リゾートが多数集結し、アメリカ有数の避寒地であるマイアミ・ビーチ。そこで、アメリカ大陸最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」が12月5日〜8日にマイアミ・ビーチ・コンベンション・センターで開催される。
今年第18回目となる同フェアには、世界33の国・地域から269のギャラリーが参加。そのうち、セントラル・ファイン(マイアミ・ビーチ)やクーパー・コール(トロント)、マジシャン・スペース(北京)、ROHプロジェクツ(ジャカルタ)など20のギャラリーが初出展となる。
今回のフェアでは、「メリディアン」という新しいセクションがローンチされる。メキシコのキュレーター、マガリ・アリオラがキュレーションを手がけるこのセクションは、フェア会場のメインホールに直結している、約6000平米におよぶ新しいグランド・ボールルームに登場。大規模な彫刻や絵画、インスタレーション、映画とヴィデオの上映、ライブパフォーマンスなど、約30点の作品を発表する。
メインセクションには、世界有数の203のギャラリーが集結。絵画、彫刻、ドローイング、インスタレーション、写真、映像など、多様な媒体の作品を展示。ピーター・ブラムやベン・ブラウン・ファイン・アーツ、Sociétéなど14のギャラリーは初めて同セクションに参加する。
エマージング・アーティストを発掘する「ポジションズ」では、14のギャラリーはアーティストの個展を開催。カリクーン・ファイン・アーツやクーパー・コール、ドキュメントは、それぞれコルター・ヤコブセン、タウ・ルイス、ポール・ムパギ・セプヤによる様々なプロジェクトを紹介する。
最大3人のアーティストによる新作を紹介する「ノヴァ」では、マイアミを拠点とするハイチ人アーティスト、トム・エル・サイエによる一連の絵画や、ラウル・デ・ニーブスとカサ・フォン・ツァイペルの没入型インスタレーション、トッド・グレーによるコンセプチュアルな写真作品などを展示する。
そのほか、2000年以前に制作された作品を紹介する「サーヴェイ」や、プロジェクトに注目する「キャビネット」、トークプログラムである「カンバセーションズ」も行われる。
なお、同時期にマイアミでは、バス美術館でヘギュ・ヤン、ララ・ファヴァレット、ミカリーン・トーマスによる3つの個展や、ICAマイアミでスターリング・ルビーやウォン・ピン、アグスティン・フェルナンデスによる展示も開催。こちらもあわせてチェックしたい。