東京・汐留にあるパナソニック汐留美術館で、「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」が開幕した。会期は6月21日まで。
同館は2003年の開館以来、20世紀のフランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871〜1958)の作品を中心に収集し、現在では約270点のルオー作品を所蔵している。とりわけ近年は、ルオーの師であるギュスターヴ・モロー(1826〜98)のアトリエで学んでいた時期の初期の作品群も充実し、またモローの作品も新たにコレクションに加わった。
ルオーは、1871年パリのベルヴィル生まれ。14歳でステンドグラス職人に弟子入りする傍ら、国立高等装飾美術学校の夜間クラスに出席。90年には国立美術学校に入学し、ジュール=エリー・ドローネ(1828〜92)、続いてモローのアトリエで学ぶ。同教室には、アンリ・マティス(1869〜1954)、アルベール・マルケ(1875〜1947)などが所属していた。
モローの死後、マティス、マルケ、ルオーらはともにサロン・ドートンヌを創設し、革新的な作品を次々に発表。1890年代にはアンブロワーズ・ヴォラール(1866〜1939)の画廊でポール・セザンヌ(1839〜1906)の作品に出会ったルオーは深い感銘を受け、モローやセザンヌの影響から、ルオーは次第に「かたちと色の調和」を追い求めるようになった。キリスト教主題の作品を多く描きながら、サーカスや娼婦、裁判官など、同時代に生きる人間を主題に描いた作品も多く発表している。
本展は、近年新たに迎えた収蔵作品を中心に、同館のルオーコレクションを改めて紹介する展覧会。なかでも、ルオーの創作の場である「アトリエ」に焦点を当て、作品がいかなる環境で、どのような画材を用いて描かれたのか、初期から晩年までの代表作を通じて紹介する内容となっている。































