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冨安由真が見た「ロン・ミュエク」(森美術館)。リアルの位相の交錯が生む、観客に残された余白

東京・六本木の森美術館でカルティエ現代美術財団との共催により開催している「ロン・ミュエク」展(4月29日〜9月23日)。パリ、ミラノとソウルを巡回してきた本展を、心霊や超常現象、夢などの事象を手がかりに、現実と非現実の境目を探る作品を制作する美術家の冨安由真が訪れた。視点や次元のずれを観客の身体に届ける作品をつくり続けてきた冨安の目に、ミュエクの精緻な彫刻群はどう映ったのか。話をうかがいながら会場を回った。

文=灰咲光那 撮影=手塚なつめ 取材協力=田篭美保(森美術館シニア・コーディネーター)

ロン・ミュエク《イン・ベッド》(2009)と冨安由真。「素材はリアルなスケールのままで、モチーフのサイズが拡大されている。そこにリアルさと違和感が同居しています」

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