
作品のない展示室からドレス・コードまで。今週末に見たい展覧会ベスト3
今週スタートした展覧会から7月5日に終了する展覧会まで、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

今週スタートした展覧会から7月5日に終了する展覧会まで、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

写真家・桑島智輝の個展「前我我後」が、東京の渋谷PARCO内・GALLERY Xで開催中。本展では、妻・安達祐実の人間性をとらえた写真集『我我』の未発表作品と、その撮影前後の日々を追加した419点の写真を通覧できる。会期は6月25日~7月12日。

写真家・髙橋恭司の個展「ラジオのように。。。」が、東京・目黒の金柑画廊で開催される。会期は7月19日まで。

若い世代が抱える閉塞感や退屈さを的確に表現する写真家の佐藤麻優子。その新作個展「繋がってください」が、東京・馬喰町のKiyoyuki Kuwabara AGで開催されている(〜7月18日)。新作では、自身のルーツである家族やそこで生まれた異性との距離感、その後の恋愛など、過去と現在を行き来するように、いまを生きるリアルな感覚をセルフポートレイト作品で展開するという。

銀座メゾンエルメス フォーラムで、オランダ・アムステルダムを拠点に活動する写真家、アーティストのシャーロット・デュマの展覧会「ベゾアール(結石)」が開催される。会期は8月27日〜11月29日。

ポケモン初となる現代美術アーティストとのコラボレーションプロジェクト「Daniel Arsham × Pokémon」。その展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム (Relics of Kanto Through Time)」が8月1日より、渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。

展覧会からアーティストの衣装制作、マンガ執筆、楽曲の作詞まで多彩な活躍を見せる刺繍作家の有本ゆみこ。その刺繍作品展「よるのしじま」が、原宿のセレク トショップ「Lamp harajuku」で開催される(7月2日~31日)。本展では、4年ぶりの新作をお披露目する。

秋吉風人と田中和人の2人展「あれか、これか」が、東京・駒込のKAYOKOYUKIで開催される。会期は7月4日〜8月2日。

凸版印刷が昨年開発した、印刷による複製技術「Refina Graphy」。同社は、和紙や金箔、金泥など日本の文化財の特徴である様々な質感を再現するこの技術を用いて、国宝《洛中洛外図屛風(舟木本)》の高品位複製を制作した。7月1日より、本複製が三越伊勢丹で販売される。限定10点。

6月2日に再開した世田谷美術館が「作品のない展示室」を公開。世界中で美術館本来のあり方が問われるなか、その空間や美術館の機能にフォーカスする。会期は7月4日~8月27日。

ジョン・レノン生誕80年、そして没後40年となるこの節目の年に、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの軌跡をたどる展覧会「DOUBLE FANTASY – John & Yoko」が、ソニーミュージック六本木ミュージアムで開催される。会期は10月9日〜2021年1月11日。

メルセデス・ベンツ日本による文化・芸術支援活動「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」。その2018〜20年の成果発表展が、原美術館で開催される。会期は7月23日〜9月6日。

創建100年を迎える明治神宮が、その内苑と外苑で様々な展覧会やイベントを開催する「神宮の杜芸術祝祭」。その一環として、すでに野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」が3月より開催されているが、新たに7⽉10⽇より明治神宮ミュージアムで展覧会「紫幹翠葉(しかんすいよう)─百年の杜のアート」が開幕する。

2016年に初めて上演されたチェルフィッチュの〈映像演劇〉。今回、札幌文化芸術交流センター SCARTSで、その新作を発表する演劇公演/展覧会「風景、世界、アクシデント、すべてこの部屋の外側の出来事」が開催される。会期は7月14日〜8月1日。

今週スタートした展覧会から6月29日に終了する展覧会まで、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

水害の影響で2019年10月26日から休館していたホキ美術館が8月1日に再オープン。同館コレクションの原点となった写実画家・森本草介の回顧展「森本草介展」を開催する。会期は11月16日まで。

東京・天王洲のANOMALYで、Chim↑Pomの個展「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」が開催される。本展では緊急事態宣言下の東京を舞台としたプロジェクトや、昨年イギリスで展開されたプロジェクトを発表。会期は6月27日〜7月22日。

日本現代美術商協会(CADAN)と、伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクト「Takeover」。その第2弾「CADAN × ISETAN MEN’S :Summer Takeover」が6月24日より始まる。

他者の制作した記録物や話された言葉を起点に制作を行なってきた飯山由貴。その個展「生きている百の物語」が、東京・江戸川橋のWAITINGROOMで開催される。会期は7月11日~8月16日。

6月27日に再開する金沢21世紀美術館で、東京2020オリンピック・パラリンピックを翌年に控えたいま、芸術の視点からスポーツの意味を問い直す「de-sport:芸術によるスポーツの解体と再構築」展が開催される。会期は9月27日まで。