
芸術としての「書」。書家・井上有一の個展に見る紙と墨による新しい表現
戦後、国際的に評価された数少ない現代の書家・井上有一(1916〜85)の個展がNUKAGA GALLERY(東京)で開催される。会期は10月3日〜24日で、その後NUKAGA GALLERY OSAKA(大阪)に巡回する。

戦後、国際的に評価された数少ない現代の書家・井上有一(1916〜85)の個展がNUKAGA GALLERY(東京)で開催される。会期は10月3日〜24日で、その後NUKAGA GALLERY OSAKA(大阪)に巡回する。

9月16日発売の『美術手帖』10月号は、初の「食」特集。食べものや食事という行為、食糧生産は「表現」のひとつであり、未来を考えるための手段でもあるととらえ、現代の「食」とその先にある未来を考える。

9月16日発売の『美術手帖』は、「新しい食」特集! 編集長・岩渕貞哉による「Editor's note」をお届けします。

中国・四国地方で最大の人口を有する広島県がアーティストに向けた移住セミナー「HIROBIRO.ひろしまinトーキョー アーティスト×地方ライフ編」をアーツ千代田3331で開催。同県在住のアーティストたちと、『美術手帖』編集長・岩渕貞哉が登壇する。

猪熊弦一郎の戦時下の画業に焦点を当てた展覧会が、猪熊弦一郎現代美術館で開館以来初めて開催。猪熊が描いた現存する唯一の作戦記録画《○○方面鉄道建設》も戦後初めて公開される。会期は9月16日〜11月30日。

フランス・マルセイユのギャラリーAlexis PENTCHEFFで9月22日から11月4日まで、エコール・ド・パリの画家、モーリス・ユトリロのマルセイユ初の回顧展が開催される。

写真に特化したアートフェア「代官山フォトフェア」の第4回目が9月29日から10月1日の3日間、代官山ヒルサイドフォーラムとヒルサイドプラザで開催される。

第18回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載の第18回は、群馬の伊香保温泉で「珍宝館」を営む清水ちい子を紹介する。

2006年にスタートした新進アーティストの活動を応援する公募展「shiseido art egg」。第11回目を迎えた今回の「shiseido art egg賞」は、古布に自己流の刺繍を施した作品を見せた沖潤子に決定した。

2018年5月から開催される第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーターについて、国際交流基金は異例の再選考を実施した。

ロゴや広告などの要素を取り入れた作品を制作するベルギー出身のペインター、アラン・ビルテレーストが、ハギワラプロジェクツで日本初の個展を開催する。会期は10月7日〜11月19日。

京都で、一夜限りの現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2017」が開催される。京都市内各所を舞台に、展示やパフォーマンス、参加型のイベントなど、多彩なプログラムが展開される。

熊本市現代美術館で、現代美術作家が熊本ならではのテーマで制作した作品を紹介する「誉のくまもと展」が開催される。会期は9月16日〜11月26日。

日本を拠点に世界各地で作品を制作している荒木悠が無人島プロダクションで新作個展「Bivalvia: Act I|双殻綱:第一幕」を開催する。会期は9月16日〜10月28日。

絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で世界的に顕著な業績をあげた芸術家に毎年贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」。その第29回の受賞者が発表された。今年の受賞者はシリン・ネシャット(絵画)ら5名。

今年で活動20年となる、現代美術作家・前田征紀が主宰するCOSMIC WONDERが島根県立石見美術館で展覧会を開催する。会期は2017年11月11日〜2018年1月8日。

原美術館の所蔵作品を「かさね」をキーワードに見るコレクション展が、群馬県のハラ ミュージアム アークで開催される。会期は9月16日〜2018年1月8日。

マシュー・バーニーによる映像作品『クレマスター』シリーズ全5部作が、11月に東京都写真美術館ホールで一挙に上映される。また、金沢21世紀美術館と青森県立美術館での上映も予定されている。

1950年に設立され、60年以上の歴史を誇る学生のためのアートコンペ「第67回学展」の大賞受賞者が決定した。大賞に輝いたのは中学3年生の宍戸琴美による《お父さん・58歳》。

2017年は、ヨーロッパを代表する三大芸術祭──ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクト──が同時期に開催される、10年に1度のメモリアル・イヤーだ。インディペンデント・キュレーターの長谷川新が、現地を視察。レビューを短期連載する。第3回では、アテネ会場を踏まえて「ドクメンタ14」を総括する。