東京都美術館で、「東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」が開催される。会期は11月14日〜2027年3月29日。
「いま」を見つめるオルセー美術館の名品約110点
本展は、開館40周年を迎えるオルセー美術館と、開館100周年を迎える東京都美術館の節目を記念して企画された展覧会だ。オルセー美術館が所蔵する約10万点のコレクションから、「いまを生きる歓び」をテーマに厳選した絵画、彫刻、写真、工芸など約110点を紹介し、そのうち7割が日本初公開となる。ジャン=フランソワ・ミレー、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーガンらによる代表作を通して、19世紀半ばから20世紀初頭にかけての芸術家たちが見つめた「いま」を描き出す。
また、23年ぶりに来日するミレー《落穂拾い》(1857)、16年ぶりとなるゴッホ《星月夜》(1888)やゴーガン《アレアレア》(1892)など、オルセー美術館を代表する作品群が一堂に会するのも大きな見どころだ。

7月1日に行われた記者発表会では、本展を担当する東京都美術館学芸員の大橋菜都子が企画の背景を解説した。大橋は、本展を構想するにあたり「祝祭感」「オルセー美術館のコレクションを生かすこと」「気負わず楽しめる展覧会であること」という3つの柱に加え、「いま」という視点を強く意識したと説明する。「オルセー美術館のコレクションが扱う19世紀半ばから20世紀初頭は、芸術家たちが神話や歴史だけではなく、自分たちの身の回りの『いま』へと目を向け始めた時代でした。そこで今回は『生きる歓び』だけでなく、『いま』という言葉も加えることで、コレクションの特性をより生かした展覧会にしています」。

また、本展の企画が始まった2022年当時は、ロシアによるウクライナ侵攻や、新型コロナウイルス感染症から社会が徐々に日常を取り戻しつつある時期でもあったという。当時の状況を振り返りながら大橋は企画意図を次のように語った。「展覧会には社会課題への気づきや内省を促すものもありますが、今回は『いいものを見た』と感じてもらえる展覧会を目指しました。帰り道でふと目にした景色に目を留めるきっかけになるような、そんな展覧会になればと思っています」。






























