「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」(2017年11月18日〜2018年4月1日)は、アルゼンチン出身で《スイミング・プール》などの作品でも知られるレアンドロ・エルリッヒによる世界初の大規模個展。
東京で初の大規模個展でもあった同展では、エルリッヒの25年にわたる活動の全容を紹介。全出品作46点のうち、約8割が日本初公開となった。
会場には《建物》をはじめ、参加型の作品が数多く設置。すべての作品が写真撮影可能という条件も重なり、Instagramなどのシェアも手伝い、開幕から48日目で入場者数20万人を突破。動員目標は全会期135日を通じて40万人だったが、最終的には61万4411人(六本木ヒルズ展望台東京シティビューとの共通チケット)で、これを大きく上回る結果となった。なおこの数字は森美術館史上、開館記念展の「ハピネス」(73万985人)に次ぐ歴代2位。
2017年は「ミュシャ展」(国立新美術館)の65万7350人、「国宝」展(京都国立博物館)の62万4493人、そして「運慶展」(東京国立博物館)の60万439人がトップ3だったが、これをベースに考えると、2018年の上位にランクインすることは確実だろう。