
作業員の死をいかにして「供儀」しうるか。布施琳太郎評「芸術競技」+竹内公太「Body is not Antibody」展
今夏開催された、「芸術競技」「Body is not Antibody」というふたつの展覧会の共通項として「作業員の死」を見出した美術家の布施琳太郎。林道郎による、ボードリヤール『象徴交換と死』を論じた書物から、「アナグラム」「供養」といったキーワードを抽出し、それぞれの作品について、原発や東京オリンピックの背後に浮き上がる「死」の存在を結びつけながら論じる。

今夏開催された、「芸術競技」「Body is not Antibody」というふたつの展覧会の共通項として「作業員の死」を見出した美術家の布施琳太郎。林道郎による、ボードリヤール『象徴交換と死』を論じた書物から、「アナグラム」「供養」といったキーワードを抽出し、それぞれの作品について、原発や東京オリンピックの背後に浮き上がる「死」の存在を結びつけながら論じる。

フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみを集めた大規模なデータベース、「Van Gogh Worldwide」がローンチされた。ゴッホ美術館やクレラー=ミュラー美術館などが作品データを提供しており、現時点で1000点以上の作品を閲覧できる。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)出身者による、ポートレイトをテーマとした展覧会「アジテイション:攪拌のポートレイト」が、コートヤードHIROOで始まった。

東京・日本橋の西村画廊で横尾忠則の個展「タマ、帰っておいで」が開幕した。2014年にこの世を去った愛猫タマを描いた約90点の作品群に注目だ。

東京・五反田のゲンロン五反田アトリエで、ゲンロン新芸術校第6期生のグループCによる展覧会「『C』戻れ→元の(世界)には、もう二度と←ない」が開催される。会期は11月7日〜15日。

大阪・十三の阪急インテリアスタジオ館内にあるコンフォートQ 十三ショップで、ポップアップ展示「LIVING with ART Lou Zhenggang & KOHEI NAWA」が開催される。会期は11月14日〜12月20日。

新型コロナウイルスの影響で大規模なアートフェアが開催中止もしくはオンライン化を余儀なくされているなか、中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド」と「アート021」が11月に開催される。ポストコロナ時代のアートフェアはどうあるべきか? アート021の共同創設者である包一峰らに話を聞いた。

大理石の大型彫刻や、彫刻を用いたパフォーマンス、映像作品など多様な表現を展開する曽根裕。現在gallery αMでは、長谷川新をゲストキュレーターに迎えた2020〜21年度のプロジェクト「約束の凝集」の第1回として、東京では約9年ぶりとなる曽根の個展「石器時代最後の夜」を開催中だ。曽根の初期作品から本展までの活動を、「約束の凝集」第2回の参加アーティスト・永田康祐が論じる。

茨城・水戸市のARTS ISOZAKIで開催中の個展「Human Landscape」で、ライトボックス(電光看板)を用いた作品をさらに発展させたアーティストの中﨑透。美術家・美術批評家の石川卓磨がこれまでの活動やその表現の現在地、今後の展望について聞いた。

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で、ダグ・エイケンによる没入型の映像インスタレーション《New Ocean: thaw》を紹介する展覧会が開催される。会期は11月13日〜2021年2月7日。

株式会社パルコは、現代詩人・最果タヒの“詩の展示”を渋谷・名古屋・心斎橋の各パルコにて巡回開催することを発表した。

社会と密接につながり、時代の精神や思想を映し出す「イラストレーション」。中世の彩飾写本や16世紀の世界地図、現代のポスターまでが一堂に会した「イラストレーションがあれば、」は、イラストレーションを多角的に考察した展覧会であった。「イラスト」という略語が社会に浸透した日本において、イラストレーションの原理とは何か? その豊かさをキュレーターの小金沢智が論じる。

今週始まった展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館や芸術祭の公式ウェブサイトを参照してほしい。

今年はオンラインで11月16日から開催される「TOKYO ART BOOK FAIR」。コロナ禍によって減少した資金を補填するためのクラウドファンディングプロジェクトして、ウェブショップ「VABF KIOSK」がスタートした。

アーティスト・藤元明のディレクションのもと、空き物件をはじめとする空間をメディアとして活用するアートプロジェクト「ソノ アイダ」。現在、東京・千代田区の丸の内にある「国際ビルヂング」内で「ソノ アイダ#有楽町」が開催されており、3人のアーティストが「ソノ アイダ#有楽町」に滞在しながら作品制作と展示、販売を行なうプロジェクト「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」が11月29日まで開催中だ。

シャネル・ネクサス・ホールは、各展覧会で制作してきた非売品の図録のなかから6冊をデジタル版として期間限定で公開すると発表した。第1弾はピエール=エリィ・ド・ピブラックによる「In Situ」展。

国内外15名のアーティストによって、それぞれ特徴のある素材から生みだされた作品20点余りを展示する展覧会「素材ーその形と心」が、東京・表参道のgallery de kasugaで始まった。

11月6日、埼玉県所沢市に「ところざわサクラタウン」がグランドオープン。同敷地内にある「角川武蔵野ミュージアム」も同時にグランドオープンを迎える。オープニングでは「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」や「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」などが開催される。

老朽化による建て替えのために間もなく失われる日比野克彦のアトリエ。現在、東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催中の展覧会「日比野克彦を保存する」は、同大学文化財保存修復センター準備室が、日比野のアトリエ、ひいては日比野克彦自身の保存に挑むというものだ。会期は11月15日まで。

写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした、キヤノン主催の文化支援プロジェクト「写真新世紀」が、2020年度のグランプリを樋口誠也に決定した。