アラスカの広大さを体験する没入型インスタレーション。エスパス ルイ・ヴィトン東京でダグ・エイケンの作品を展示

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で、ダグ・エイケンによる没入型の映像インスタレーション《New Ocean: thaw》を紹介する展覧会が開催される。会期は11月13日〜2021年2月7日。

ダグ・エイケン ice forms VII 2008 《New Ocean:thaw 》、2001年の制作用スチルCourtesy of the artist (C) Doug Aitken

 これまで未公開のフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵作品を、各地のエスパス ルイ・ヴィトンで展示する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラム。この一環として、ダグ・エイケンによる没入型の映像インスタレーション《New Ocean: thaw》を紹介する展覧会が、東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催される。会期は11月13日~2021年2月7日。

 ダグ・エイケンは1968年アメリカ・カリフォルニア生まれのアーティスト。その作品は写真、彫刻、建築的介入からビデオ作品、インスタレーションまで多岐にわたる。人物像と風景を中心に据えた実践は、単純な視覚的知覚の境界を超え、身体的な感覚の特性を帯びている。

 今回展示される《New Ocean: thaw》は、アラスカの詩情あふれる広大さへの新たな視点を提示する没入型プロジェクション。19世紀のパノラマで表現されるような、自然に対するロマンティックな感情に迫りつつ、気候変動や大火災、氷河融解といった現代の状況が作品を取り巻いている。

 固定したイメージ(氷)であると同時に、動くイメージ(水)でもあり、写真と映画のあいだにあると言える同作。エスパス ルイ・ヴィトン東京にあわせてアーティストによって再構成された作品空間を、逃さず体感したい。

エスパス ルイ・ヴィトン東京 (C) Louis Vuitton/Daici Ano

編集部

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