2020.11.7

ゴッホの大規模データベース「Van Gogh Worldwide」が誕生。1000点以上の作品を掲載

フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみを集めた大規模なデータベース、「Van Gogh Worldwide」がローンチされた。ゴッホ美術館やクレラー=ミュラー美術館などが作品データを提供しており、現時点で1000点以上の作品を閲覧できる。

出典=Van Gogh Worldwideのウェブサイト(https://vangoghworldwide.org)
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 あるようでなかったアーティスト・データベースが誕生した。フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみに特化した「Van Gogh Worldwide」だ。

 このデータベースは、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るオランダのゴッホ美術館と、それに次ぐ規模のコレクションを有するクレラー=ミュラー美術館、そしてオランダ美術史研究所がタッグを組んでローンチさせたもの。ゴッホは生涯に約2000点の作品を残したとされているが、現在このウェブサイトにはその半数に当たる約1000点もの作品データが掲載されている。内訳としては、ペインティングが338点、ドローイングが732点、版画が39点だ。

 サイト内では、ゴッホの作品を「年代」「収蔵先」「技法」「素材」「テーマ」などで検索可能。作品詳細画面では、ビューワーによって作品画像をズームで鑑賞できるほか、作品の裏側も見ることが可能。また、展覧会出品歴なども記載されているので研究者にとっても有用な情報と言えるだろう。

出典=Van Gogh Worldwideのウェブサイト(https://vangoghworldwide.org)
出典=Van Gogh Worldwideのウェブサイト(https://vangoghworldwide.org)

 現時点での掲載作品は、上述のゴッホ美術館、クレラー=ミュラー美術館の所蔵作品だけでなく、アムステルダム国立美術館やボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館などの所蔵品も含まれており、オランダにあるゴッホの全作品が掲載されているという。なお2021年以降は他の地域の作品のデータも追加予定。ゴッホファンならずとも一度はチェックしたいデータベースとなっている。