
近づいてもたどり着けない「地平線」を描く。小村希史インタビュー
Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで2期にわたる個展「地平線 Horizon」を行っている小村希史。 描いた絵画の油絵具を削ぎ落とす「Subtract」(「取り去る、差し引く」の意)の手法で「描く」画家に話を聞いた。

Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで2期にわたる個展「地平線 Horizon」を行っている小村希史。 描いた絵画の油絵具を削ぎ落とす「Subtract」(「取り去る、差し引く」の意)の手法で「描く」画家に話を聞いた。

6月9日より東京・六本木の国立新美術館で開催される「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」。そのプレイベントとしてふたりのファッションデザイナー、丸龍文人と山縣良和による「フミト ガンリュウ」のランウェイショーとインスタレーションが開かれた。ショーが目指したもの、ふたりのファッションへの考え、そして展覧会の見どころについて、担当研究員の本橋弥生を交えた3人に話を聞いた。

世界の美術館では初めてクリプトアートにフォーカスした展覧会「Virtual Niche - Have you ever seen memes in the mirror?」が、中国・北京のUCCA Labで開催された。美術館でクリプトアート展を開催する意義や、NFTやクリプトアートの利点/問題点、そして未来とは? 同展の企画者である孫博涵(ソン・ボーハン)と王琴文(ワン・チンウェン)に聞いた。

2021年4月29日から5月9日までの11日間、北九州市東田地区を舞台に「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」が開催される。ディレクターを務めるのは森美術館の前館長(現特別顧問)でキュレーターの南條史生。アートでSDGs(持続可能な開発目標)をどのように表現できるのか、参加作家であるメディア・アーティストの落合陽一とともに、取り組みについて話を聞いた。

1960年代初頭よりグラフィック・デザイナーやイラストレーターとして活動をスタートし、80年代の「画家宣言」によって画家・芸術家へと活動領域を移した横尾忠則。彼は自身の制作についてどう思うのか? 横尾自伝『ぼくなりの遊び方、行き方』(ちくま文庫)の中国語版を翻訳したライターの鄭衍偉(ヂェン・イェンウェイ)が本人に話を聞いた。

映画⾳楽の世界においてもっとも重要なアーティストのひとりともいわれる⼈物、マックス・リヒター。その伝説的なライブ「SLEEP」の様子を収めたドキュメンタリー映画『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』の公開を受け、本人にオンラインでインタビューを行った。

豊田市美術館を皮切りに開催されるこれまでにない展覧会「ボイス+パレルモ」。同展では、「社会彫刻」の提唱者として知られるヨーゼフ・ボイスとともに、その教え子のひとりであるブリンキー・パレルモの作品が日本で初めて大規模に紹介される。このパレルモを起点に、アーティストの五月女哲平と今井俊介が、パレルモ、そして絵画の重要性について語りあった。

3月4日から4月17日まで、ニューヨークのローワーイーストサイドにあるペロタンギャラリーで個展を開催している加藤泉。ペインティングから木彫や石彫、ファブリックを吊る立体作品のインスタレーション、そして新しいプラモデルを取り入れた一連の作品を展示する本展は、ギャラリーでの展示としては加藤のキャリアでも史上最大規模のものだ。ニューヨークでは5年ぶりとなる個展のために、まだまだコロナの影響が残るニューヨークに滞在する加藤に話を聞いた。

マシュー・バーニーが「捕鯨」や「茶道」など日本文化をテーマに、映画、彫刻インスタレーション、写真など多彩なメディアで展開された2005年の映画作品《拘束のドローイング9》。この作品を軸に、マシュー・バーニー本人に「拘束のドローイング」シリーズにかける想いを聞いた。*The English version is below the Japanese.

全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により選ばれる「VOCA展」。今回の「VOCA展2021」ではアーティスト・尾花賢一が大賞を受賞した。覆面の男などをモチーフにしたマンガ形式のドローイング作品で知られ、今回は上野の歴史を重層的に描いた《上野山コスモロジー》で高く評価された。同作が生まれるまでの背景やこれまでの制作について、尾花に話を聞いた。

今年4月の豊田市美術館を皮切りに開催される「ボイス+パレルモ」展。この開催を機に、ヨーゼフ・ボイスを直接的に参照した作品を手がけたこともあるアーティスト・会田誠にインタビュー。ボイスという人物と会田の関係性とは? またボイスがいまなお与え続ける影響とは?

東日本大震災から10年、新型コロナウイルス流行から一年。今日の人間の身体は、目には見えない脅威に晒され揺らぎつづけている。福島出身のアーティスト・渡邉洵は、被災してもなお得られていないという3.11への実感を求め、身体を過剰に酷使するパフォーマンスを展開。その活動のなかで渡邉は、いかに自らの身体をとらえてきたのだろうか。渡邉の作品を追ってきたアーティストの布施琳太郎が訊く。

『週刊少年ジャンプ』をはじめ、マンガ作品を掲載する媒体を数多く持つ株式会社集英社が、マンガ原画をアート作品のようにエディション化して販売する新事業「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」をスタートさせた。この「マンガアート」のプロジェクトを統括する集英社・デジタル事業部の岡本正史に、事業の狙いや展望を聞いた。

東京・天王洲のコレクターズミュージアム「WHAT」で開催中の「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展(〜5月30日)で、精神科医・高橋龍太郎の70点にわたるコレクション作品が展示されている。名実ともに日本を代表する現代美術コレクターとして日本の美術界に多大な影響を与えてきた高橋に、展覧会で目指したものや、自身のコレクションの現在地について聞いた。

個展「WITHERED FLOWERS」(AKIO NAGASAWA、2020-2121)で、枯れた花をモチーフにアート作品としての写真を発表した写真家の田島一成(タジイマックス)。1990年代よりファッション誌やカタログ、CDジャケットなど音楽関係の写真を数多く撮影し、プロフェッショナルなフォトグラファーとして活動してきた田島が、アートとして表現したいものとは何か? 田島が1992年のソロデビュー以来、CDジャケットや宣材写真などを撮影してきたミュージシャンのコーネリアス・小山田圭吾と、個展会場で対談を行った。

昨年12月からの開催を予定していながら、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされた「札幌国際芸術祭2020」。しかし同祭は現在、オンラインでの活動を積極的に行い、デジタル上で芸術祭の魅力を発信しようとしている。この背景にある狙いについて、札幌国際芸術祭2020コミュニケーションデザインディレクターの田村かのこに話を聞いた。

劇作家・岡田利規率いる演劇カンパニー「チェルフィッチュ」が、美術家・金氏徹平と取り組んできた演劇「消しゴム」シリーズの最新作『消しゴム山』の東京公演が2月11日〜14日(オンラインは13、14日)に開催される。岡田がシリーズを通じて目指してきたもの、そして金氏がどのようにそこに携わったのか、ふたりの話から明らかにする。

手捻りの陶器、カラフルなペインティング、ユーモラスなパフォーマンス。竹川の作品には、思わず手を伸ばしたくなる優しい空気が満ちている。「AMIGOS(友達)」と題した個展を機に、AMIGOSや刷音(シュアイン)というコレクティブとしても活動する竹川に、制作の根底にある考えを聞いた。

1985年にニューヨークで誕生したゴリラのマスクをかぶる匿名のアクティヴィスト集団、ゲリラ・ガールズ。その活動は、事実と皮肉、そしてインパクトのあるヴィジュアルを交えた作品で公共に介入し、政治の腐敗と性差別や人種差別を暴き出す。日本では約25年ぶりとなった個展に際して、昨今のアメリカ大統領選挙や#MeToo運動などで積極的な活動を展開してきた彼女たちに話を聞いた。

16歳に初めてアート作品を購入し、大学2年生で北京に現代美術館を共同設立した中国のミレニアル世代のコレクター、黄勖夫(マイケル・ホゥアン)。1994年生まれで、昨年2館目の私設美術館を共同設立したマイケルに、美術館の運営やコレクションの構築について話を聞いた。