建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?
2020年4月11日にリニューアル・オープンを迎える京都市京セラ美術館(京都市美術館)。この改修を手がけ、館長に就任したのが青木淳だ。青木はなぜ館長を引き受けたのか? そして美術館をどこへ導くのか? 竣工したばかりの館内で話を聞いた(開館は5月延期)。
2020年4月11日にリニューアル・オープンを迎える京都市京セラ美術館(京都市美術館)。この改修を手がけ、館長に就任したのが青木淳だ。青木はなぜ館長を引き受けたのか? そして美術館をどこへ導くのか? 竣工したばかりの館内で話を聞いた(開館は5月延期)。
目覚ましい経済発展の裏にある、中国の人々の「生活」に焦点を当てた映像作品を発表する王兵(ワン・ビン)。ドキュメンタリーという枠にとどまらず、ヴィデオ・アートによるアプローチもしている王に、作品の制作意図や映像作品に対する考えを聞いた。
織物の糸を解きほぐして再構成し、刺繍を施す手法を用い、2011年よりベルリンを拠点に世界各地で作品を発表し続けている手塚愛子。9月にスパイラルガーデン(東京)で開かれた個展「Dear Oblivion - 親愛なる忘却へ」に際して発表された新作や、これまでの歩みと作品観について聞いた。
1924年に生まれた架空の三流画家、ユアサエボシが描いたとされる作品を制作するアーティスト、ユアサエボシ。新作個展「侵入するスペクトル」をAKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMAで開催中のユアサに、架空と実在を行き来する「ユアサエボシ」とは何者なのかを聞いた。
「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日〜10月14日)の閉幕直前に開設された高山明によるプロジェクト「Jアートコールセンター」。電凸攻撃による「表現の不自由展・その後」の展示中止を受け、アーティストらが電話対応するというこの取り組みからは何が見えたのか? 高山に話を聞いた。
2016年に開催された「さいたまトリエンナーレ」が、新たな名称「さいたま国際芸術祭」として2020年3月に開幕する。公募で選ばれた映画監督・遠山昇司がディレクターを務める今回、さいたま国際芸術祭が目指すものとは何か? 長島確との対談から、地域への眼差しの重要性が見えてきた。
今年で2回目となる「岡山芸術交流」が、岡山市内各所で開催されている。フランスを代表するアーティスト、ピエール・ユイグがアーティスティックディレクターを務め、「IF THE SNAKE もし蛇が」をタイトルに掲げる本展は、どの芸術祭とも異なり、各作品が緩やかにつながる。そこにはどのような意図があるのか? 美学者の星野太が本人に話を聞いた。
2016年にオープンしたMAHO KUBOTA GALLERY。ジェンダー的な視点から、安部典子、播磨みどり、AKI INOMATA、長島有里枝、小笠原美環といった女性アーティストに焦点を当てつつ、ジュリアン・オピー、多田圭佑、富田直樹、武田鉄平といった視覚的なインパクトが強いアーティストを扱い、新たなアートファンを開拓している。代表の久保田真帆に、ギャラリーとしての今後の目標や、社会における現代美術の可能性について聞いた。
国内外で高い人気を集める草間彌生。そのアーティスト人生を追ったドキュメンタリー映画『草間彌生∞INFINITY』が、11月22日より渋谷PARCO8F WHITE CINE QUINTOほかにて全国ロードショーされる。制作期間14年という本作に監督が込めた想いとは? 来日した同作監督ヘザー・レンズに話を聞いた。
2007年に開廊した東京・神宮前のGALLERY TARGET。KYNE、高木耕一郎、長場雄、花井祐介、MHAK、LY、ロッカクアヤコといった日本人アーティスト、ピーター・サザーランド、スティーブン・パワーズ、ホーネット、ミーシャ・ホレンバックなどの海外アーティストを中心に、若い世代から支持を集める作品を中心に取り扱っている。代表の水野桂一とキュレーションを担当する岡本智子に、設立までの経緯やマーケットに対する考え、今後の展望を聞いた。
1970年代にフランスとドイツで哲学と美術を学び、83年に帰国して以後、群馬を拠点に活動を続けるアーティスト・白川昌生。自身を「マイナーな作家」と呼び、制度や権威に対し批評的な眼差しで作品制作を行ってきた。東京・神楽坂のMaki Fine Artsでの個展「夏の光」(10月5日〜11月10日)を機に、白川のこれまでの活動と、立体作品に込められた思想の背景を聞いた。
自身のドローイングやスナップショットによるデジタルコラージュを作成することで、 もとの素材の固定化された要素を一度壊し、平面や立体へと再創造する佃弘樹。 SF的世界の制作のもとにある思想について話を聞いた。
ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスに展開している国際的なアートフェアである「フリーズ・アートフェア」。そのプログラムや運営、そしてブレグジットなどにおけるフェアのサバイバル術について、ディレクターのビクトリア・シダルに話を聞いた。
「あいちトリエンナーレ2019」に対し、文化庁が正式な審査を経ずに補助金不交付を決定した。この事態にはどのような問題があり、今後の文化活動にどのような影響を与え得るのか。Arts and Law理事として芸術家の支援にも長く携わってきたシティライツ法律事務所の弁護士・水野祐に聞いた。
象徴主義、シュルレアリスム、ポップ・アートなど美術史における絵画のムーブメントに敬意を表しながら、社会的・政治的メッセージを込めた作品を制作するエミリー・メイ・スミス。作品のテーマと主要な「ほうき」のモチーフ、転機となった出来事など、これまでの軌跡について話を聞いた。
日本全国のスターバックス コーヒーには、店舗ごとに異なる美術作品が展示されているのをご存知だろうか。このアートの取り組みを推進するのが、スターバックス コーヒー ジャパン代表取締役最高経営責任者(CEO)の水口貴文だ。今年9月からは、スマイルズの遠山正道率いる「The Chain Museum」が開発したアーティスト支援アプリ「ArtSticker」とスターバックスがコラボレーション。ArtStickerのアプリで一部店舗の作品を楽しむことができる。ふたりが目指すアートの「場」と、その背景にある思想について話を聞いた。
3年ぶりとなる個展で、自らの身体スケールを尺度とした三連画「Signals」を中心とする新作を発表した坂本夏子。「絵画でしか表すことのできない世界」への興味を追究する作家の、思考と方法論に迫る。
「あいちトリエンナーレ2019」では、脅迫FAXや事務局の処理能力を超えた電凸などが一因となって、「表現の不自由展・その後」が展示中止へと追い込まれた。また、SNSでは作品の一部のみが切り取られ拡散されるという状況も見られた。このような時代において、国際芸術祭や美術館はどのようなリスクヘッジを取るべきなのか? また美術館の「公共性」とはどうあるべきなのか? 「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」で委員を務めた青山学院大学客員教授・岩渕潤子に話を聞いた。
2018年に東京・巣鴨にオープンした、清水将吾、小林優平、高見澤ゆうの3人によるアーティスト・ラン・スペース「4649」。彼らは同じくアーティスト・ラン・スペースである「XYZ」とスペースを共有しながら、交代で展覧会を行っている。4649の3人に、それぞれのアーティストとしての活動や、オープンまでの経緯、展覧会のコンセプトを聞いた。
「セノグラフィー(scenography=舞台美術)」を語源とする「セノ派」は、フェスティバル/トーキョー19(F/T19)のために結成されたコレクティブ。舞台美術家の杉山至、坂本遼、佐々木文美、中村友美からなる「セノ派」は、F/T19のオープニング・プログラムとして都内の複数の商店街を活用し、パフォーマンス「移動祝祭商店街」を発表する。10月5日、6日のパフォーマンス本番を控えた4名に、その内容とセノグラフィーに対する思いを聞いた。