表現主義的な「空間」への欲望。ヴィンセント・ライタス インタビュー
風、布、呼吸が与える身体感覚における触覚性を、デジタル・テクノロジーを用いたインスタレーションによって表現するヴィンセント・ライタス。駒込倉庫(東京)の空間全体を使った本個展で試みたこととは?
風、布、呼吸が与える身体感覚における触覚性を、デジタル・テクノロジーを用いたインスタレーションによって表現するヴィンセント・ライタス。駒込倉庫(東京)の空間全体を使った本個展で試みたこととは?
中国におけるソーシャリー・エンゲージド・アートの担い手で、周縁化された集団や植物への関心と、過去の事物の調査とを結びつけてきた鄭波(ジェン・ボー)。今回、京都での滞在調査をもとに日本初個展を開催した作家に、作品や制作に対する考えについて聞いた。
2009年に自宅の一室から始まったギャラリーWAITINGROOM。現在は東京都文京区に場所を移し、多様なメディアを横断する、最新鋭のコンテンポラリーアートを紹介することを目的に運営している。三宅砂織、中原昌也、エキソニモ、川辺ナホといった独自の視点で世界をとらえる中堅アーティストや、飯山由貴、川内理香子、平子雄一、大久保紗也など強固なコンセプトを多角的に表現する若手を取り扱っている。ニューヨーク時代に芦川が興味を掻き立てられたタイムベースドメディアを、日本のマーケットでどのように紹介するのか、これまでの取り組みと見据える先を聞いた。
7月20日まで小山登美夫ギャラリーにて開催中の菅木志雄「測られた区体」。2017年の「分けられた志向性」、2018年の「広げられた自空」に続き、今年も小山登美夫ギャラリーで菅の個展が開催される。60年代に「もの派」と称されるアーティストの1人として頭角を表して以来、75歳となった現在に至るまで精力的に作品発表を続けている菅木志雄。その長きにわたる創作活動のなかで変わらないこと、そして変わってきたことについて、最新の展覧会を観覧しながら話を聞いた。
マンガのキャラクターやポップカルチャーのアイコンをモチーフに、ニューヨークのストリートカルチャーを表現した作風で知られるキャサリン・バーンハート。日本初となる個展開催のために来日した作家に、制作活動について話を聞いた。
計画と実行の絵画。ベルナール・フリズの作品は、事前に色や刷毛の種類、描き始める位置など綿密にプランを練り、その計画を厳密に実行することで構成される。個展に際して来日した作家に、アーティストの梅津庸一が絵画との向き合い方について聞いた。
竹橋にある東京国立近代美術館が、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者として知られる山口周とともに開発したビジネスパーソン向けプログラム「Dialogue in the Museum」をスタートさせた。これまでも対話鑑賞に注力してきた同館が、この新プログラムで何を目指すのか? 同館主任研究員で教育普及室の一條彰子に話を聞いた。
クリスチャン・ボルタンスキーが、日本では過去最大規模となる回顧展「Lifetime」(国立新美術館)を開催するとともに、映像インスタレーションに特化した個展「アニミタスⅡ」をエスパス ルイ・ヴィトン東京でスタートさせた。本展は、これまで未公開のフォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵作品を東京、ミュンヘン、ヴェネチア、北京にあるエスパス ルイ・ヴィトンで広く一般に向けて公開する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環。これら2つの展覧会を中心に、ボルタンスキーにとっての「神話」である「アニミタス」シリーズと、アートそのものに対する思想について、2016年に彼の個展を担当した東京都庭園美術館学芸員・田中雅子が話を聞いた。
2016年CAF賞で名和晃平賞を受賞し、翌年レオナルド・ディカプリオ・ファンデーションオークションに最年少で参加。18年にはForbes JAPANが主催する「30 UNDER 30 JAPAN」に選出されるなど、いまや世界各国にコレクターを有する注目の画家となった、井田幸昌。その個展「Portraits」が、6月25日〜7月7日まで銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催される。本展では、これまで井田が取り組んできた油彩に加え、初公開となる立体やシルクスクリーン作品など約30点を展示。井田がテーマとする「一期一会」について、そして制作について、話を聞いた。
一般社団法人化後初の開催となった2019年のMedia Ambition Tokyo(MAT)。設立メンバーである谷川じゅんじ、孫泰蔵、杉山央の3名に法人化の背景と展望を聞いた。
記憶と現在、イメージと現実の関係性を制作のテーマに据え、国内外で写真作品を発表してきた横田大輔。日本では3年ぶりとなる新作個展「Room. Pt. 1」が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで6月22日まで開催中だ。本展で横田は、「大量の写真をもとに大量の写真集をつくる」という当初の展示プランとは大きく異なる、インスタレーションや映像などからなる展示を出現させている。本展の意図、そしてこれまでの活動について、横田に話を聞いた。
油彩とキャンバスによる「絵」にこだわりながら創作をつづけ、昨年には自伝的小説『この星の絵の具』も刊行したアーティスト・小林正人。そして、ギャラリストとして小林をサポートし続けてきたShugoArtsの代表・佐谷周吾。アーティストとギャラリストがともに歩んだからこそ生まれたものを、二人の対談から明らかにしたい。
“現代美術コレクターの自宅”がコンセプトのカフェレストラン「SUNDAY」。そのプロデュースを手がけるのが、自身もアートコレクターである吉野誠一だ。作品の収集にとどまらず、なぜ「SUNDAY」 をはじめとした「作品のある空間」をつくり、美術を媒介としたコミュニケーションを築いているのか。様々なかたちで美術と向き合う吉野に、作品収集の魅力について話を聞いた。
2010年に開廊し、2015年よりの神楽坂に拠点を移したMaki Fine Arts。代表の牧高啓は、80年代生まれの若手ギャラリストとして、多くの展覧会を手がけてきた。白川昌生のような日本の現代美術史において重要な位置にあるベテランアーティストから、豊嶋康子、荻野僚介、末永史尚といった確かな評価を得てきた中堅、池田衆、加納俊輔などの新しい世代を扱い、その名前を国内外に認知させてきた。また、アレックス・ダッジなど海外アーティストも紹介している。Maki Fine Artsのギャラリーオーナーである牧高啓に、アーティストとともに歩んできたこれまでの道のり、そして今後の展望について聞いた。
美術家のヘスス・ラファエル・ソト(1923〜2005)の個展が、5月12日まで表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中だ。フォンダシオン ルイ・ヴィトンによる「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの第6弾となる本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵のコレクションから、ソトの象徴的作品《Pénétrable BBL Bleu》(1999)のインスタレーションを見ることができる。神奈川県立近代美術館館長であり、「視覚の魔術師 ラファエル・ソト」展(1990)にも携わった水沢勉と、現代美術作家・大巻伸嗣による4月26日に行われた特別対談をレポートでお届けする。
パフォーマンス・アートとニューメディアによる表現を融合させた先駆的存在として、様々なアーティストたちに影響を与えてきたジョーン・ジョナス。京都賞受賞に際して来日した作家に、1960年代から現在に至るその活動について聞いた。
日本に「ファッション写真」という分野が成立しているとすれば、鈴木親は間違いなくその第一線で活躍する写真家のひとりだ。1990年代半ばから、フランスの雑誌『Purple』で活躍しその後もファッション、ストリート、アートの分野を領域横断し、国際的な活動を続けている。現在、KOSAKU KANECHIKAで開催中の個展「わたしの、東京」に際し、ファッション写真にとどまらない、2019年の写真の方法論について話を聞いた。
世界各地を訪れ、時代の流れとトレンドを意識しながら、独自のセンスでアートコレクション「桶田コレクション」を築き上げてきた桶田俊二・聖子夫妻。アートコレクターとしての来歴を含め、作品収集の魅力について聞いた。
現代台湾を代表するアーティストとして、リサーチをもとに映像作品やパフォーマンスを発表してきた許家維(シュウ・ジャウェイ)。アジアの歴史をテーマとしながら個人の物語に寄り添う作品を制作してきた彼に、活動の背景について聞いた。
デザインとアートを通して、日本の新たな価値や感性を世界へと発信してきた東京ミッドタウン。ここには、清水敏男とジャン=ユベール・マルタンが世界で活躍するアーティストを選定、プロデュースしたパブリックアート作品が19点展示されている。そして今年3月29日、ここに、パブリックアート恒久設置コンペ「The Best of the Best TMA Art Awards」によって選ばれた石山和広の作品が20点目の作品として新たに加わる。東京ミッドタウンにとってパブリックアートが持つ意味とは。そして、都市とアートの関係性とは? 国内外で多岐にわたってアートワークをプロデュースしてきた清水敏男と、東京ミッドタウンマネジメント株式会社 代表取締役社長の中村康浩がそれぞれの思いを語る。