東京・恵比寿にある東京都写真美術館で、「出光真子(仮称)」展が開催される。キュレーションを担当するのは、同館学芸員の遠藤みゆき、田坂博子。
出光真子(1940~)は、実験映画、ビデオアートのパイオニア的な存在として知られるアーティストだ。近年はジェンダーや身体をめぐる国際的な議論の高まりとともに、その先駆的な実践が再び注目を集めている。


本展は、初公開作品の展示などをはじめ、出光の創作活動の全貌を振り返る初の大規模な回顧展となる。同館は、2016・17年度に作家本人よりフィルム・ビデオ全作品のデータ及び主要なインスタレーション作品を収集しており、本展では、それらの展示と上映を組み合わせる構成で、収蔵作品全43点が網羅的に紹介される。
その作品に見られる多彩な表現を通じて、出光の制作の軌跡をたどるとともに、女性作家として当時感じていたであろう苦悩も垣間見えてくることだろう。


なお、東京都写真美術館は令和8年度の方針として、「3万9000点を超える(2026年3月31日予定)コレクションの積極的な活用」「日本とアジア作家へのより一層の注力」「実践的な学びの機会の拡充」「設備や鑑賞支援などのアクセシビリティの向上」などを挙げており、日本唯一の写真・映像の総合美術館としての存在感を高めていくという。
それを踏まえ、同館では来年度に開催予定の展覧会として「W. ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代」(3月17日~6月7日)、「TOPコレクション Don’t think. Feel.」(4月2日~6月21日)、「TOPコレクション 明日の食卓」(7月2日~9月21日)、「アジアン・コンテンポラリー」(9月30日~2027年1月17日)、「日本の新進作家 vol.23」(9月30日~2027年1月17日)、「恵比寿映像祭2027」(2027年2月5日~21日)、「北野謙」(2027年3月6日~6月6日)をラインナップしている(7月以降の展覧会名はいずれも仮称)。

























