INTERVIEW

なぜ『ブルーピリオド』はアーティストを惹きつけるのか。山口つばさと山口歴が語り合う美術愛とマンガ愛

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト山口歴と、美大受験予備校や東京藝大を舞台とした青春群像マンガ『ブルーピリオド』が人気を博す山口つばさ。同作のテレビアニメ化記念のキービジュアル作成でコラボレーションもしている「ふたりの山口」対談が実現した。アメリカ東海岸と日本、遠大な距離をリモートでつなげての対話ではあるものの、お互いの美術愛とマンガ愛を語り合った。

INTERVIEW

PREMIUM

平面から空間へ、絵画から地図へ。今津景インタビュー

西洋の名画からSNS上の写真まで、インターネット上で見られる様々な画像データをPhotoshopで編集し作成した下図をもとに、キャンバスに油彩で描く手法を用いる今津。ANOMALYでの個展開催に合わせ、現在の拠点、インドネシアから帰国した作家に、同時に同じギャラリー内で個展を開催するアーティストの永田康祐が最新作を中心に話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

ロニ・ホーンインタビュー:作品体験の半分は観客のなかに、もう半分は見えているもののなかにある

現代アメリカを代表するアーティストのひとり、ロニ・ホーン。日本の美術館での初個展となった、ポーラ美術館(神奈川)での「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」展に際し、孤独や自然、文学といった発想の源泉について聞いた。

INTERVIEW

見たことがありそうで見たことのないキューピー人形。森洋史インタビュー

ポップアートを踏襲し、レトロゲームなどを取り入れた絵画を手がける森洋史の個展が銀座 蔦屋書店GINZA ATRIUMでスタートした。タイトルは「MORYGON KEWPIE(モリゴンキューピー)」。立体作品がメインとなり、NFTで販売される映像作品も手がけるなど初の試みに満ちている。

INTERVIEW / OIL

PREMIUM

エルミタージュ美術館で中国人初となる個展を開催した張洹の眼は、中露の歴史をどうとらえたのか?

上海とニューヨークを拠点に活動する中国の現代アーティスト、張洹(ジャン・ホァン)。1965年、文化大革命前夜の中国に生まれ、激動の中国現代史とともに生きてきた彼は2020年9月、エルミタージュ美術館で中国人初となる個展『灰の中の歴史』を開催した。インタビューでは展覧会テーマを通して、張氏の歴史観や作品へ託す思いを紐解いていく。

INTERVIEW

コロナ時代にアーティストに寄り添う。小笠原敏晶記念財団が文化・芸術を支援する理由

公益財団法人 小笠原敏晶記念財団がコロナ禍の昨年6月、文化・芸術への助成をスタート。現在までに200件以上の支援を行っている。35年にわたり科学技術分野への助成事業を続けてきた同財団は、なぜいまアートを支援するのか。そこに込められた想いについて、アメリカ在住の小笠原有輝子常務理事に話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

森村泰昌はなぜ青木繁《海の幸》に惹かれるのか? 10連作《M式「海の幸」》に込められた意図を探る

アーティゾン美術館の収蔵品と現代美術家が協働するプログラム「ジャム・セッション」。昨年の鴻池朋子に続き登場したのは、セルフポートレートの作品で知られる森村泰昌だ。森村は今回、同館を代表する作品のひとつ、青木繁《海の幸》を取り上げ、巨大な10連作《M式「海の幸」》を中心とする展覧会をつくりあげた。森村はなぜ《海の幸》を選び、そこに何を見出したのか? インディペンデント・キュレーターの林寿美が聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

内藤礼が語る、アートにおける無意識の重要性。「生きていることそのものであるように」

「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに、根源的な生の光景を出現させてきたアーティスト・内藤礼。その内藤が、京都のギャラリー「MtK Contemporary Art」で個展「breath」を開催。紙とアクリル絵具による絵画《color beginning》の新作を発表した。これまでもキャンバス絵画の同名シリーズを手がけてきた内藤。紙に絵具を置くというシンプルな行為に込められたものは何か? 金沢21世紀美術館での個展「うつしあう創造」をキュレーションした横山由季子(金沢21世紀美術館学芸員)が話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

写真を通して行われた「往復書簡」。藤井保、瀧本幹也インタビュー

商業写真の世界の第一線で長く活躍し、また、クライアントワークではない写真作品も高く評価されてきた藤井保と瀧本幹也。1994年から98年にかけて瀧本は藤井のアシスタントを務め、ふたりは師弟関係にあたる。初の2人展の開催に向けて2019年6月からメールでの往復書簡が始まり、展覧会と書籍に結実した。

INTERVIEW / OIL

アート界は「闇の王国」か? 《サルバトール・ムンディ》を通じて描き出されるリアル

歴史上最高額となる約510億円で落札されたレオナルド・ダ・ヴィンチ作とされる《サルバトール・ムンディ》。この絵画はなぜこれほどまで高額となったのか。そしてなぜいまだ一般公開されていないのか。その実態に迫る初のドキュメンタリー映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』が11月26日に公開される。本作公開に当たり、監督でありジャーナリストのアントワーヌ・ヴィトキーヌにインタビュー。アート界に切り込んだ彼が見た世界とは? *インタビュー最後に本作特別試写会のお知らせがあります。

INTERVIEW

コロナ禍の「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」が持つ意義とは何か? 3人の日本人キュレーターが語る

新型コロナウイルスの影響で当初の会期から1年遅れでスタートした「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」。「How will we live together?」を全体テーマとして掲げる今回は、日本館だけでなくUAE館、シンガポール館にも日本人キュレーターが参加している。日本館キュレーター・門脇耕三、UAE館キュレーター・寺本健一、そしてシンガポール館キュレーター・宮内智久が、コロナ禍におけるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の意義を語り合った。

INTERVIEW

PREMIUM

アート・バーゼルが「アートウィーク東京」に協力する理由とは何か? キーパーソンの2人が語る

世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」が協力し、今年11月4日〜7日の4日間に開催される新しいアートイベント「アートウィーク東京」。アート・バーゼルが同イベントに協力した背景や今後日本での展開、そして国際的アートマーケットにおける東京の可能性について、アート・バーゼルのディレクター・アジアであるアデリン・ウーイと、アートウィーク東京の共同設立者でギャラリー・タケニナガワの代表である蜷川敦子にメールインタビューを行った。

INTERVIEW

「美術」と「工芸」の境界線を破壊する。ふたりの研究者が見出した「GO FOR KOGEI 2021」の意義

富山、石川、福井の北陸3県で開催されている新たな芸術祭「GO FOR KOGEI 2021」。ふたつの特別展をユニークな全5会場で展開するこの展示を、ともに金沢美術工芸大学 芸術学専攻で教鞭を執る菊池裕子と山本浩貴が訪れた。ふたりが「GO FOR KOGEI 2021」に見出した工芸の可能性とは?

INTERVIEW / PROMOTION

「コミック・アブストラクション」を実践する2人のアーティスト。水野健一郎×ラッセル・モーリスインタビュー

今年3月にOIL by 美術手帖ギャラリーで開催された、水野健一郎とラッセル・モーリスの2人展「ALTERED STATE - 変更された状態 -」。アニメーションやマンガからの影響を起点に制作する水野と、80年代初頭から関わるグラフィティをルーツにもつモーリスによる、新作と初の共作が発表された。本展のキュレーションを務めたC.C.P.(CHILDHOOD、CALM & PUNK)の安部憲行、そして出展作家の2人に、展覧会について、そしてマンガ・アニメとグラフィティの新たな接点となる動向「コミック・アブストラクション」について話を聞いた。

INTERVIEW / OIL

「来迎図」からの着想を現代絵画としてかたちにする。舘鼻則孝インタビュー

KOSAKU KANECHIKAにて「Descending Painting」展が開催中の舘鼻則孝。大学の卒業制作で手がけた「ヒールレス・シューズ」がレディー・ガガの専属スタイリストの目に留まり、ステージやミュージックビデオで着用される靴のデザイナーとして注目された。それが今回、ペインティングも靴も同じスタンスで制作をしていることがインタビューから伝わってきた。

INTERVIEW / OIL