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アート・バーゼルが「アートウィーク東京」に協力する理由とは何か? キーパーソンの2人が語る

世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」が協力し、今年11月4日〜7日の4日間に開催される新しいアートイベント「アートウィーク東京」。アート・バーゼルが同イベントに協力した背景や今後日本での展開、そして国際的アートマーケットにおける東京の可能性について、アート・バーゼルのディレクター・アジアであるアデリン・ウーイと、アートウィーク東京の共同設立者でギャラリー・タケニナガワの代表である蜷川敦子にメールインタビューを行った。

聞き手=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

Take Ninagawaでの「アンドロ・ウェクア:Drift Angle」展(2021年4月24日〜6月12日)の展示風景より Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano

──アート・バーゼルが「アートウィーク東京」を支援することになったきっかけや、実現した経緯について教えてください。

アデリン・ウーイ(以下、ウーイ) アート・バーゼル香港の設立以来、アジアにおける私たちの重要な目的のひとつは、東洋と西洋の架け橋となること、そして、アジアの広大で豊かなアートシーンの絆をつくることです。香港でのフェアが成長を続けるいっぽうで、私たちはつねに次の展開を問いかけてきました。「アート・バーゼルは、香港でのフェア以外にも、アジアのアートシーンをサポートし、強化するために何ができるのか? どうすれば、アジアのアートシーンの発展に貢献できるのか? 有意義な関係を築くためのほかの方法を見つけることができるだろうか?」と。

 東京のギャラリー、日本のアートシーンの友人、そしてアジアのチームとの会話のなかで、「アートウィーク東京」を支援する機会が生まれました。これは、私たちのギャラリーへの深いコミットメントと、日本での幅広い交友関係を考えれば、この地域のアートワールドの継続的な発展を支援するという、私たちの幅広いミッションに沿った自然なステップでした。

アデリン・ウーイ © Art Basel

──このコラボレーションの実現について、蜷川さんはどう思いますか?

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