──アート・バーゼルが「アートウィーク東京」を支援することになったきっかけや、実現した経緯について教えてください。
アデリン・ウーイ(以下、ウーイ) アート・バーゼル香港の設立以来、アジアにおける私たちの重要な目的のひとつは、東洋と西洋の架け橋となること、そして、アジアの広大で豊かなアートシーンの絆をつくることです。香港でのフェアが成長を続けるいっぽうで、私たちはつねに次の展開を問いかけてきました。「アート・バーゼルは、香港でのフェア以外にも、アジアのアートシーンをサポートし、強化するために何ができるのか? どうすれば、アジアのアートシーンの発展に貢献できるのか? 有意義な関係を築くためのほかの方法を見つけることができるだろうか?」と。
東京のギャラリー、日本のアートシーンの友人、そしてアジアのチームとの会話のなかで、「アートウィーク東京」を支援する機会が生まれました。これは、私たちのギャラリーへの深いコミットメントと、日本での幅広い交友関係を考えれば、この地域のアートワールドの継続的な発展を支援するという、私たちの幅広いミッションに沿った自然なステップでした。
──このコラボレーションの実現について、蜷川さんはどう思いますか?