アートのある暮らしをもっと当たり前に。アートメディア「ARToVILLA」を立ち上げた大丸松坂屋百貨店の狙いとは?
2022年1月、大丸松坂屋百貨店がアートの魅力やアートを買うことの愉しさを伝えるアートメディア「ARToVILLA(アートヴィラ)」をローンチ。こうした動きに踏み出した背景や日本のアートシーンに与える影響などについて関係者が語り合った。
2022年1月、大丸松坂屋百貨店がアートの魅力やアートを買うことの愉しさを伝えるアートメディア「ARToVILLA(アートヴィラ)」をローンチ。こうした動きに踏み出した背景や日本のアートシーンに与える影響などについて関係者が語り合った。
東京・京橋のアーティゾン美術館では現在、石橋財団コレクションと現代美術家が共演する「ジャム・セッション」の第3弾となる展覧会「写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」が開催中だ。日本を代表するふたりの写真家は、それぞれが惹かれた絵画の数々とどのようなセッションを見せたのか。ふたりの語りとともに展覧会を振り返る。
4月29日に1周年を迎えたグッチのフラッグシップショップ「グッチ並木」。クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレのクリエイティブ・ヴィジョンを体現する拠点であるこの店内に、四代 田辺竹雲斎による巨大なインスタレーションが出現した。このダイナミックかつ有機的な作品を生み出した「教え」とは。四代 田辺竹雲斎に話を聞いた。
2019年に国立新美術館で開催された大規模個展「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」以来、3年ぶりとなる国内個展「限りなく透明な」が東京・六本木のシュウゴアーツで開催されている。イケムラにとって新たな試みであるガラス彫刻が披露された本展。新作を起点に、イケムラに制作に対する思いを聞いた。
昨年行われた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会公式文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル」。そのなかで、唯一、実空間の会場での開催準備を進めていた「Our Glorious Future ~KANAGAWA 2021~」は、2021年の夏、東京都で緊急事態宣言発令に伴い、開幕予定の1ヶ月前に無観客展示が確定した。日本でも前例のないこの無観客展示を手がけたキュレーターの藤川悠はそこから何を見出したのか?
新鋭の映画監督として注目を集める川和田恵真にとって長編映画デビューとなる『マイスモールランド』が現在公開中だ。クルド人の少女・サーリャが “自分の居場所(アイデンティティー)”に悩み苦しみながらも成長していく姿を描いた本作では、『ドライブ・マイ・カー』で世界の注目を集めた美術監督・徐賢先(ソ・ヒョンソン)によって、物語に溶け込んだリアリティーあふれる情景や空間が生み出された。「在日クルド人のありのままの暮らしを再現した」という徐のプロフェッショナルな仕事ぶりにスポットを当てる。
「OIL by 美術手帖」がお送りする、アーティスト対談企画。京都在住の加納俊輔と、大阪在住の安田知司は、嵯峨美術大学出身の同期生だ。加納がロジカルに作風とキャリアを積み重ねてきたのに対し、安田の作家歴は迷走と愚直さに満ちている。対照的な個性と深い友情で結ばれた彼らが、たがいの軌跡と作品について語り合った。
パリに拠点を置くカルティエ現代美術財団が、国際的な巡回展として国立新美術館とともに開催している「ダミアン・ハースト 桜」。3年かけて107点を描いた「桜」のシリーズから24点を作家自らが選び、すべての壁面に白く塗ったベニア板を貼って床に接する部分の幅木を隠し、展示室の扉も隠れるように展示デザインをすることで、白いフラットな壁面と桜だけの空間を仕上げた。絵画をメインの表現メディウムとするアーティストは、ダミアン・ハーストのこの表現をどのように見るのだろうか。会田誠に会場で話を聞いた。
2018年、香港人ギャラリストのサム&ティム・ユー兄弟によって東京・品川に設立された「JPSギャラリー東京」。今年3月、同ギャラリーがスペースを拡張し、原宿に新たな拠点をオープンした。これをきっかけに、ギャラリーディレクターのサムにインタビューを行った。
2008年よりスタートした「三菱商事アート・ゲート・プログラム(MCAGP)」が2021年に大きくリニューアルし、2022年2月に中間活動報告会がオンラインで実施された。佐々木類、檜皮一彦、持田敦子という3名のミッドキャリアのアーティストをはじめ、若手アーティスト、学生、という3つの活動ステージにあわせた独自のアーティスト支援を行うこのプログラムが担う役割とは?
彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に就任したのが、コンドルズを率いる近藤良平。ダンサーであり、演出家、振付家としても数々の作品を手がけてきた彼が、どのようなディレクションを見せるのか。長塚圭史を演出補に迎える「ジャンル・クロス I 近藤良平 with 長塚圭史『新世界』、コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』についても話を聞いた。
六本木の国立新美術館とともに「ダミアン・ハースト 桜」展を仕掛けたカルティエ現代美術財団(国立新美術館での展覧会は5月23日まで)。フランスの企業による現代美術の財団でもパイオニア的存在かつユニークなその活動について、1994年からゼネラル ディレクターを務めるエルベ・シャンデスに独占インタビューを行い、話を聞いた。
人間と自然、空間と鑑賞者の新たな対話を生み出す、映像インスタレーションなどを手がけるジェスパー・ジャスト。日本初個展となったペロタン東京での展覧会に際して、彼が描く人間と自然の新たな関係や現在のメディア環境と身体との相互作用性について話を聞いた。
ファッションブランド「me ISSEY MIYAKE(ミー イッセイ ミヤケ)」とアーティスト・横尾美美との協業により、新たなシリーズ「KISSING」が4月15日より発売される。「me ISSEY MIYAKE」との協業を通して感じられた変化や作品制作について横尾美美にインタビューを行った。
インテリア・アートや心霊写真、架空の風景などを題材に、人間とイメージの関係性について問い直す活動を行う原田裕規。京都芸術センターでの新作・近作の映像作品3シリーズを発表した個展に合わせて、制作から執筆までに及ぶ活動の根底にある考え方を聞いた。
東京湾の臨海エリア、有明のパナソニックセンター東京にある「パナソニック クリエイティブミュージアムAkeruE(アケルエ)」は、「ひらめき」をかたちにするミュージアムだ。クリエーションを通して子供たちの知的好奇心を育む場の特徴を紹介するとともに、オープン時より《赤い緑、黄色い青》と題する作品を常設展示する中山晃子のインタビューをお届けする。
ルー・ヤン(陸揚)は、上海生まれのマルチメディア・アーティストだ。彼女は宗教、哲学、神経科学、心理学、現代科学など、様々な分野を超えて生命や神といったものの構造や真実に対する幻想を創造している。その作風は病的で衝撃的。異質さと普遍性が同居した作品は、いったいどのように生まれてきたのだろう?
無印良品の生みの親のひとりであり、日本初のオルタナティブスペース「佐賀町エキジビット・スペース」の創設者として大竹伸朗をはじめとする現代作家の表現を発信してきた小池一子。「中間子」「佐賀町」という2部構成でその活動を振り返る「オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動」展会場でインタビューを行った。
植物、魚、バクテリア、線形動物などが入った水槽やプランターをホースでつなぎ、水を循環させることで、人の手を離れたエコシステムを構築するアーティスト・渡辺志桜里。昨年、新宿の「WHITEHOUSE」で開催された初個展「べべ」で鮮烈な印象を鑑賞者に与えて以降も、その注目度は増すばかりだ。従来の「作品」の概念に揺さぶりをかける、その思考と制作の背景にあるものとは?
「OIL by 美術手帖」がお送りする、アーティスト対談企画。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)と同大学院の同期生で、プライベートでもパートナーである小谷くるみと山本捷平は、いつもアートのことを考え、アートについて話しているという。3日前に入居したばかりの埼玉県のアトリエで話を聞いた。