世界屈指の慈善団体は何を目指す? 「フォード財団ギャラリー」がニューヨークにオープン

2018年末、ニューヨーク・マンハッタンにあるフォード財団ビルが、2年の改装工事を経て「フォード財団 センター・フォー・ソーシャル・ジャスティス(Ford Foundation Center for Social Justice)」としてリニューアルオープンした。今年3月、その建物の一角に、社会問題をテーマにしたアートを展示するスペース「フォード財団ギャラリー」が新たにオープンし、一般に公開されている。財団のミッションを体現する、特別な使命を担ったこのギャラリー。その様子を取材してきた。

INSIGHT

第10回

作家も批評家も観衆も「行為に移していかなければいけません」。シリーズ:蓮沼執太+松井茂 キャッチボール(10)

作曲の手法を軸とした作品制作や、出自の異なる音楽家からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」などの活動を展開する蓮沼執太と、詩人でメディア研究者の松井茂。全14回のシリーズ「蓮沼執太+松井茂 キャッチボール」では現在、ニューヨークが拠点の蓮沼と、岐阜を拠点とする松井の往復書簡をお届けする。第10回では松井が、美術批評家の東野芳明の観衆論から「芸術の受け手」のあり方について語る。毎週土・日更新。

『ブレードランナー』から『エイリアン2』まで。名作映画の美術を手がけるデザイナー、シド・ミードの原画展が開催中

映画『ブレードランナー』や『エイリアン2』などのプロダクション・デザインを手がけたことで知られるデザイナー、シド・ミードの原画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」がアーツ千代田 3331で開催されている。本展ではアイデアスケッチから水彩画、イラストレーションまで、約150点を見ることができる。会期は6月2日まで。

NEWS / EXHIBITION

絵画、彫刻からファッションまで。土肥美穂、廣直高、富永航によるグループ展がLAのノナカ・ヒルで開催中

日本の現代美術をアメリカ西海岸で紹介するギャラリー、ノナカ・ヒル。そこで、アーティストの土肥美穂と廣直高、そしてファッションデザイナーの富永航によるグループ展「Miho Dohi, Naotaka Hiro, Wataru Tominaga」が開催されている。会期は5月25日まで。

NEWS / EXHIBITION

横浜の夜に、幻の赤い部屋が出現。YCC ヨコハマ創造都市センターで開催の「RED ROOM」や高橋匡太の個展に注目

横浜・馬車道のYCC ヨコハマ創造都市センターの、2019年度開催プログラムが発表された。今年は、同地で過去4回開催されてきたラウンジ・イベントの「RED ROOM “Bon Voyage!”」が最終回を迎える(6月28日、29日)。またキッズ・ワークショップ「ウマジン」(4月30日)、髙橋匡太による個展(11月22日~2020年1月12日)も開催される。

NEWS / EXHIBITION

「肉体の旅」と「心臓の旅」、 2つの旅路をなぞる。飯岡陸評 落合多武展「ショパン、97分間」

落書きのようなドローイングやペインティング、オブジェ、ビデオなど様々な表現方法を用いて、自身の連想のプロセスをかたちにする落合多武。そんな落合の個展「ショパン、97分間」が、日光東照宮のほど近く、安川町に位置するスペース「てつおのガレージ」で開催された。ショパンの死後、彼の心臓だけが故郷へ帰還したという逸話をもとに展開された本展を、キュレーターの飯岡陸が読み解く。

REVIEW

第9回

作品の政治性とラディカルさ、時間の見直し。シリーズ:蓮沼執太+松井茂 キャッチボール(9)

作曲の手法を軸とした作品制作や、出自の異なる音楽家からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」などの活動を展開する蓮沼執太と、詩人でメディア研究者の松井茂。全14回のシリーズ「蓮沼執太+松井茂 キャッチボール」では現在、ニューヨークが拠点の蓮沼と、岐阜を拠点とする松井の往復書簡をお届けする。第9回では、蓮沼がフェリックス・ゴンザレス=トレス、アルフレッド・ジャー、高松次郎、磯谷博史らの作品と自身の関心の接合点を語る。毎週土・日更新。

映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』が6月に公開。ウィーン世紀末文化を解き明かす

「クリムト展」と「ウィーン・モダン」展の開催によって注目を浴びているウィーンの世紀末文化。クリムトとシーレを中心にしながら、このウィーンの黄金時代にフォーカスしたドキュメンタリー映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』が6月8日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開される。

NEWS / HEADLINE

右脳派? 左脳派? nendoの展覧会「information or inspiration?」がサントリー美術館で開幕

佐藤オオキ率いるデザインオフィス nendoと美術館の共同企画・展示デザインの展覧会「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」が、東京・六本木のサントリー美術館で開幕した。「information」と「inspiration」とのふたつの展示空間を通して、ひとつの作品をふたつの見方で体験する本展の魅力を、レポートでお届けする。

NEWS / REPORT

公共空間/私空間を横断する親密性を探る。オランダ出身の若手アーティスト、ヴィンセント・ライタスの個展を駒込倉庫でチェック

現在、東京藝術大学の博士課程に在籍するオランダ出身のアーティスト、ヴィンセント・ライタスの個展「Breathing IN/EX-terior 呼吸する内/外」が駒込倉庫で開催されている。これまで「美学としてのインティマシー(親密性)」という観点を軸に作品を発表してきたライタスは今回、空間を活かしたインスタレーションを展開。会期は5月12日まで。

NEWS / EXHIBITION

大岩オスカールの「光をめざす旅」。日本では10年ぶりの大規模個展が金沢21世紀美術館で開幕

光あふれる色彩とダイナミックな構図、そしてユーモアや社会批評を交えながら力強い絵画を生み出してきた大岩オスカール。その日本では10年ぶりとなる大規模な個展「大岩オスカール 光をめざす旅」が、金沢21世紀美術館で開幕した。近作を中心とした約60点の作品が集まる本展の見どころとは?

NEWS / REPORT

地域美術史と、美術館の普遍的価値を考える。 鈴木俊晴評「ミュージアム・グローバル」展

ドイツ・デュッセルドルフにある公立美術館、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館(K20)で開催された「ミュージアム・グローバル」展。世界7つの地域における1910〜60年代の作品を紹介する展覧会だ。東京、モスクワ、サンパウロ、メキシコシティ、シムラ、ベイルート、ザリアといったヨーロッパ以外の都市におけるモダニズムの受容について、同館の研究者らが数年にわたって取り組んだプロジェクトの成果として発表された。豊田市美術館学芸員の鈴木俊晴が考察する。

REVIEW

音楽家ジョニー・ナッシュとYOSHIROTTENがタッグ。「Rainbow Disco Club」に突如現れる、音とビジュアルのインスタレーションとは?

静岡県の東伊豆クロスカントリーコースで開催される人気野外フェスティバル「Rainbow Disco Club」。今年は会期中に、音楽家のジョニー・ナッシュと、気鋭のグラフィックアーティスト・YOSHIROTTENによる音とビジュアルのインスタレーション《FUTURE NATURE x Melody As Truth Installation Supported by G-SHOCK》が突如出現するという。

NEWS / EXHIBITION

「生きられた庭」に紡がれる新たなナラティブ。キュレーターによるガイド形式のグループ展が京都府立植物園で開催

京都府立植物園で、野村仁や石毛健太など7名によるグループ展「生きられた庭」が開催される。本展はキュレーターによるガイドツアー形式で行われ、ウェブ上でも多様なドキュメンテーションの方法が試みられる。会期は5月12日~19日。

NEWS / EXHIBITION

ロボティクスは対峙するものではなく共生するもの。ソニーがミラノデザインウィークで見せた「Affinity in Autonomy<共生するロボティクス>」

世界を代表するデザインの見本市「ミラノデザインウィーク」。昨年から引き続き参加したソニーが、今年は「Affinity in Autonomy」をテーマにした展示を行った。5つのセクションからなる本展でソニーが伝えたかったものとは何か? ソニー (株)クリエイティブセンター チーフアートディレクターの石井大輔と、シニアアートディレクターの前坂大吾のコメントを交え、現地の様子をお届けする。

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