横浜の夜に、幻の赤い部屋が出現。YCC ヨコハマ創造都市センターで開催の「RED ROOM」や高橋匡太の個展に注目

横浜・馬車道のYCC ヨコハマ創造都市センターの、2019年度開催プログラムが発表された。今年は、同地で過去4回開催されてきたラウンジ・イベントの「RED ROOM “Bon Voyage!”」が最終回を迎える(6月28日、29日)。またキッズ・ワークショップ「ウマジン」(4月30日)、髙橋匡太による個展(11月22日~2020年1月12日)も開催される。

RED ROOM

 横浜・馬車道で、デザインやアートの拠点としての役割を担ってきたYCC ヨコハマ創造都市センター。同館の2019年度開催プログラムが発表された。

 まず注目したいのは、旧第一銀行横浜支店である同館の石造エントランスで行われてきたイベント「RED ROOM」だ。同イベントは、終戦後に進駐軍キャバレーとして使用されていた建物から横浜の歴史を感じ、未来へ繋げていくことを目的にスタートしたもの。今年6月に、その最終回となる第5回が開催される。

 旅立つ者に贈られる「Bon Voyage!」という言葉を冠した第5回は、空間・パフォーマンス・音楽が融合した「ひとつの作品」として展開。アーティストの髙橋匡太+川口怜子による光と空間のアートワークや、ダムタイプの公演も手がけたDJ・LaLa(山中透)による音楽など、過去最大の規模で横浜の夜を盛り上げる。

キッズワークショップ vol.6「ウマジン×横浜馬車道」イメージ

 またYCCでは「RED ROOM」の前後に2つのプログラムを開催。4月30日に開催されるのは、キッズワークショップ vol.6「ウマジン×横浜馬車道」だ。被る馬のかたちのコミュニケーションツールをデザインしたのは、イラストレーターの安斉将。参加する子供たちは「ウマジン」になって街に繰り出し、町中でパフォーマンスを行う。

髙橋匡太 Happy Birthday for Children 2017 Photo by Mito Murakami

 そして11月には、現代美術作家を個展形式で紹介する「YCC Temporary 」の第7弾として、髙橋匡太が個展を開催。「RED ROOM」にも参加する髙橋は、パブリックプロジェクションやインスタレーション、パフォーマンス公演など、国内外で幅広い活動を行ってきた。本展では横浜に関わりのある人々から、子供の誕生日など個人の過去を映し出す写真や映像を募集し、時間や場所を超えた個人の思い出をひとつの空間に再編する。

編集部

Exhibition Ranking