地域レビュー(東北):長尾衣里子評「占領下の盛岡 住宅接収の実態」(もりおか啄木・賢治青春館)/「境界をまたぐとき」(Cyg art gallery)

ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのコーナー。本記事では、長尾衣里子(十和田市現代美術館チーフ・キュレーター)が、岩手県で開催された2つの展覧会、戦後80年を機に住宅接収の史実を紐解く「占領下の盛岡」と、自然と人間の交わりを問う「境界をまたぐとき」を取り上げる。人と人、人と動物、人と自然のあいだに生じる「境界」は、どのようなタイミングで人々の意識のなかに浮かび上がるのだろうか。

REVIEW

PREMIUM

国家、制度、そして「不在」へ。第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(国別パビリオン)レポート

「ナショナル・パビリオン」(国別参加方式、以下「国別パビリオン」)の有効性や、その展示に見られる芸術と政治の距離は、第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において「アートウォッシュ」の顕在化や、専門家による受賞制度の崩壊といったかたちで問題が浮き彫りとなった。そこでは何が可視化され、何が見えにくくなっているのか。企画展と国別パビリオンの2回に分けての現地レポート、今回は国別パビリオンと同時開催展からいくつかピックアップしてお届けする。

NEWS / REPORT

「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(上野の森美術館)開幕レポート。ゴッホはなぜ「夜」を描いたのか

約20年ぶりに来日したフィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(フォルム広場)》(1888)を中心に据えた「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が、上野の森美術館で開幕した。クレラー=ミュラー美術館のコレクションを通して、ゴッホ制作の変遷をたどりながら、その色彩表現と創作思想の形成過程を読み解く本展をレポートする。

NEWS / REPORT

「ミュージアムのミステリー」展が兵庫県立美術館で開催。兵庫県の7つのミュージアムのコレクションの謎を解く

兵庫県内の7つの県立ミュージアムから多種多様なコレクションが集まり、各ミュージアムに潜む「謎」に迫る展覧会「県立ミュージアムズ連携企画 ミュージアムのミステリー」が、神戸市の兵庫県立美術館で開催される。会期は6月6日〜9月13日。

NEWS / EXHIBITION

神奈川県立近代美術館 葉山で「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」が開催。東ドイツの女性写真家15名の軌跡をたどる

神奈川県立近代美術館 葉山で、1990年の東西ドイツ再統一にともない消滅したドイツ民主共和国(東ドイツ)で活動した女性写真家たちに焦点を当てる展覧会「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」が開催される。会期は6月13日〜8月30日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

マックスマーラの服飾工場が美術館に。イタリアのコレツィオーネ・マラモッティが示す「進行形のコレクション」

イタリア、レッジョ・エミリアの旧マックスマーラ工場を改修した「コレツィオーネ・マラモッティ」では、戦後から現代に至る約200点の作品が常設展示。さらにここでは、過去の作品を保存するだけでなく、新たなコミッションや企画展を継続的に取り込んでいることも特徴だ。本稿では、建築、コレクション、そして現在開催中の企画展を取り上げながら、同館の特徴を紹介する。

NEWS / REPORT

藝大油画・薄久保香研究室の11名が集結。実践型プログラム「CADAN Study Vol.1 “GABE6” – Usukubo Laboratory」がCADAN大手町で開催へ

東京・大手町のCADAN大手町で、一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)が新たにスタートするプログラムシリーズ「CADAN Study」の第1回目として東京藝術大学油画第6研究室(薄久保香研究室)によるグループ展「GABE6」が、「CADAN Study Vol.1 “GABE6” – Usukubo Laboratory」として開催される。会期は6月2日〜6月12日。

NEWS / EXHIBITION

布施琳太郎のキュレーション企画「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」が西麻布で開催へ

東京・西麻布にあるオルタナティブ・スペース「WALL_alternative」で、アーティスト・布施琳太郎によるキュレーション企画「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン Awesome Fingers : Picture Planes from the Fingermade Era」が開催される。会期は6月3日〜23日。

NEWS / EXHIBITION