MAGAZINE

古代窯から愛知の発展を辿る。鈴木俊晴が見た、「知られざる古代の名陶 猿投窯」展

5〜6世紀の古墳時代、渡来人から日本へ伝わった新しい焼き物「須恵器(すえき)」を発端にした、愛知の「猿投窯(さなげよう)」。名古屋市の東方に広がる丘陵地帯に残る無数の窯の遺跡を指す、この猿投窯を取り上げた展覧会が、愛知県陶磁美術館で開催中だ。一見アカデミックな展覧会の歴史的位置付けについて、豊田市美術館学芸員の鈴木俊晴が新たな視点から論じる。

REVIEW

サザビーズの競売人、フィリップ・フックが案内する画商列伝。美術史において誰が「名画」をつくりだしたのか?

オークションハウス・サザビーズの競売人であるフィリップ・フックが、『ならず者たちのギャラリー 誰が「名画」をつくりだしたのか?』(フィルムアート社)を8月25日に刊行する。本書は、美術史と美術品の価値に影響を与えた画商たちの列伝。

NEWS / HEADLINE

テーマは「女性」。 10月開催「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」を楽しむためのポイント

舞台芸術における「創造」と「交流」の実験の場を目指し、2010年にスタートした「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」。「女性」をテーマとした今年のKYOTO EXPERIMENTの見どころを、プログラムディレクターの橋本裕介のコメントとともに紹介する。会期は10月6日〜28日。

NEWS / PROMOTION

パリ、ヴァチカンから傑作が集結。開館15周年を迎えるパナソニック 汐留ミュージアムでジョルジュ・ルオーの展覧会が開催

ジョルジュ・ルオーのコレクションで知られるパナソニック 汐留ミュージアムにて「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」が開催される。同館のコレクションをはじめ、パリやヴァチカンなどから初来日となる傑作も多数紹介される。会期は9月29日〜12月9日。

NEWS / EXHIBITION

広大な自然から情報社会における人のありかたを探る。河口龍夫の個展「河口龍夫―ちのこうや―」が黒部市美術館で開催

1960年代より国内外で活動している日本を代表する現代美術家・河口龍夫の個展「河口龍夫―ちのこうや―」が黒部市美術館で開催される。情報過多な社会の中での問題意識を提示し、作品と地域の環境が互いに呼応し合うような作品が発表される。会期は2018年9月15日〜12月16日。

NEWS / EXHIBITION

TVゲームが喚起するリアリティ。大下裕司が見た、海野林太郎「サスペンデッド・エクスプローラー!」展

映像作品を手がける若手アーティスト・海野林太郎の個展がEUKARYOTE(東京)で開催された。TVゲームから着想した映像作品で空間全体を構成した本展。ユニークな手法とそこで喚起される体験について、大阪新美術館建設準備室学芸員の大下裕司がレビューする。

REVIEW

リー・ロザーノ、松原壮志朗らの作品に共通するオープンな空気。現代美術家6名によるグループ展「Happy Mind - Natural High」をチェック

有馬かおる、クリスチーナ・トゥフィーニョ、廣直高、リー・ロザーノ、スティーブン・G・ローズ、松原壮志朗の6名によるグループ展「Happy Mind - Natural High」が、東京・北大塚のMISAKO & ROSENで開催されている。本展は、同ギャラリーが定期的に開催しているグループ展シリーズ「Happy Mind」の第3弾。会期は8月26日まで。

NEWS / EXHIBITION

「宇治野宗輝&ザ・ローテーターズ」がボルボ スタジオ 青山で日本初個展! 「家」と「車」を軸に新作を展開

家電や車、楽器などの量産品を再構築したサウンド・スカルプチャーや映像、あるいはそれらを用いたパフォーマンスで知られる宇治野宗輝。美術手帖とVOLVOのコラボ—レションプロジェクト「美術手帖 ✕ VOLVO ART PROJECT」第6弾では、「宇治野宗輝&ザ・ローテーターズ」名義として日本初個展「ビークル小唄」が開催される。会期は9月7日〜15日。

NEWS / EXHIBITION

作品解釈と鑑賞体験の拡張を試みる。長谷川新が見た、「ウェザーリポート」展

美術は気象現象をどのように表現してきたのか、そしてどのような表現が可能であるか。そのような問いをたてた展覧会「ウェザーリポート―風景からアースワーク、そしてネオ・コスモグラフィア」展が栃木県立美術館で8月26日まで開催中だ。本展を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新がレビューする。

REVIEW

「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が国立新美術館で開幕。30年分の「ジョジョの奇妙な冒険」を様々な角度から堪能する

1987年に連載が始まった「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。連載30周年を記念して、これまでの集大成となる「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が国立新美術館で開幕。荒木による30年分の原画のほか、本展でしか見られない大型新作原画など、作品の魅力と歴史が凝縮した本展の見どころをお届けする。なお、チケットは完全日時指定制。会期は10月1日まで。

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