2019.1.17

アジア各地の作家、研究者が沖縄に集結。「UNIDENTIFIED LANDSCAPE」をテーマとした展覧会やイベントが開催

アジアを巡回しながら展覧会、シンポジウム、上映会を開催するプロジェクト「HOTEL ASIA PROJECT」。今年度は「UNIDENTIFIED LANDSCAPE」をテーマとし、沖縄のオルタナティヴ・スペース「BARRAK」を拠点に展覧会やトークイベントを開催する。会期は1月18日〜20日。

HOTEL ASIA PROJECT at ORGANHAUS in Chongqing, China
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 アーティストの宮川敬一、佐々木玄、社会学者の毛利嘉孝により2011年に立ち上げられた「HOTEL ASIA PROJECT」。これまで、主にアジアのアーティストや映画監督、研究者などと共同で、リサーチや展覧会、シンポジウム等を展開してきた。

 さらに15年からは、「LADSCAPE 風景」をテーマとしたプロジェクトを開始。現実の都市空間のみならず、インターネット空間、過去の映画や芸術作品等に現れる「風景」へのリサーチを踏まえ、近代以降に定義されてきた「風景」という概念に多様な視点を導入することを目的として活動してきた。

HOTEL ASIA PROJECT at ORGANHAUS in Chongqing, China

 18年にジョグジャカルタ、台北、重慶、ウィーンを巡回したのち、今回沖縄のオルタナティヴ・スペース「BARRAK」を拠点に、3日間のイベントとして開催される同プロジェクト。中国(重慶)、香港、タイ、インドネシアなどアジアの各地からアーティストやキュレーター、研究者が集結し、展覧会のほか上映やトークイベントが連日行われる。

HOTEL ASIA PROJECT at MEDO ART in Vienna, Austria

 今回のテーマは「UNIDENTIFIED LANDSCAPE 未確認風景」。時間的、空間的に規定されている近代的な「風景」に「どこでもない風景」というアイデアを導入し、新たな解釈を提案しながら解放されたものとして「風景」を再発見することが目的だ。 

 日本からは宮川敬一、佐々木玄、BABU、手塚多加丸、高橋相馬、SECOND PLANETらが作品を発表。また、社会学者の毛利嘉孝、美術評論家の福住廉等を迎えたトークイベントのほか、音楽イベントも開催される。

 なお、同展覧会は北九州のGALLERY SOAPに巡回予定。こちらの会期は1月26日〜2月2日。