東京・品川の原美術館が、2019年に開催予定の展覧会ラインナップを明らかにした。
同館では現在、フランスを代表するアーティストであるソフィ・カルの個展「限局性激痛」が開催中(〜3月28日)。20年前の同名展覧会をフルスケールで展示するものとして注目を集めている。
この展覧会終了後、4月13日から7月28日にかけ、韓国のアーティストで原美術館での個展経験もある崔在銀(チェ・ジェウン)の発案・構成による「自然国家:Dreaming of Earth Project」展が開催される。
同展は、朝鮮戦争休戦後、65年の歳月を経て非武装地帯に生まれた豊かな生態系を守り、自然と人との共生を願って崔が構想した「Dreaming of Earth(大地の夢)」プロジェクトを可視化するもの。展覧会には崔のほか、坂茂、川俣正、李禹煥(リー・ウーファン)、スタジオ・ムンバイ、スタジオ アザースペース オラファー・エリアソン アンド セバスチャン・ベーマンなどが参加。インスタレーションやドローイング、彫刻などで展示は構成されるという。
これに次いで、8月10日から12月25日の会期で行われるのが、加藤泉の個展(タイトル未定)だ。原始的で匿名的な生命体をモチーフに、様々な作品を手がけてきた加藤。絵画だけでなく、近年では石や布などを使った作品に取り組んでおり、ダイナミックなインスタレーションも手がけている。新作の絵画や彫刻を主軸とした本展は、加藤にとって都内で初の美術館個展となる。
なお、同時期に群馬県渋川市のハラ ミュージアム アークでも回顧展(7月13日〜2020年1月13日)を開催。2館で加藤の全貌を紹介する。