テーマは「その先の風景」。
川島小鳥や金氏徹平らが参加する「アート369フェスティバル」が那須塩原で初開催へ

栃木県那須塩原市で、アートイベント「アート369フェスティバル」が初開催される。黒磯駅周辺のカフェやショップを会場に、6名のアーティストが作品展示やワークショップを行うこのイベントの会期は3月16日から24日の9日間。

「アート369フェスティバル」メインビジュアル

 2019年3月16日から24日にかけ、栃木県那須塩原市が主催するアートイベント「アート369フェスティバル」が初開催される。

 明治時代、栃木県北部の広大な複合扇状地・那須野が原を開墾し、大規模農場へと拓かれた歴史を持つこの地。「アート369フェスティバル」ではテーマを「その先の風景」とし、黒磯駅周辺を会場に、那須塩原市に暮らす市民、県内外からの来場者、参加アーティストと、すべての参加者が本イベントをきっかけに新しい風景をみつけることを目指す。

金氏徹平 「四角い液体、メタリックなメモリー」展より(参考画像)

 参加アーティストは、個展や海外アートフェアで作品発表を行うほか、装画も数多く手がける油彩画家の今井麗をはじめ、様々な文脈にある既成の物やイメージを特定のルールによって収集し、コラージュ的手法で構成する金氏徹平や、新潟に住むひとりの少女を1年にわたり撮り続けた写真集『未来ちゃん』や俳優の太賀をとらえた私家版写真集『道』など発表してきた写真家の川島小鳥。

惣田紗希 SEASONS / Summer 2016(参考画像)

 そして雑誌・広告を中心に数々の媒体で活躍する写真家の後藤武浩、音楽関連のデザインや装丁を手がけるほか、イラストレーターとして国内外で作品を発表する惣田紗希、「ひとりでやらない」をモットーに、身の回りにあるルールや慣習、常識などをテーマに、遊びに置き換えてみるワークショップを多数実施する中島佑太の6名だ。

中島佑太 南橘町子ども育成会アーツ前橋バスツアー(アーツ前橋「表現の森 協働としてのアート」継続事業)撮影=木暮伸也(参考画像)

 黒磯駅前から板室温泉までの板室街道(県道369号)を「ART369」として、アートで地域を盛り上げるプロジェクト「ART369プロジェクト」の一環として実施されるこのイベント。「アート369フェスティバル」を機に同地を訪れてみてほしい。

川島小鳥 「未来ちゃん」より(参考画像)

編集部

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