
コロナ禍は美術館に何をもたらすか? 『ラディカル・ミュゼオロジー』『美術展の不都合な真実』を手がかりに
新型コロナウイルスが美術館に対しても大きな影響を与えている2020年。美術館のあり方は、様々な角度から問われ始めている。そのようななかにおいて刊行された2冊の書籍、『ラディカル・ミュゼオロジー』(クレア・ビショップ著、村田大輔訳、月曜社)日本語版と、『美術展の不都合な真実』(古賀太著、新潮新書)を軸に、小田原のどかが美術館のこれからを眼差す。

新型コロナウイルスが美術館に対しても大きな影響を与えている2020年。美術館のあり方は、様々な角度から問われ始めている。そのようななかにおいて刊行された2冊の書籍、『ラディカル・ミュゼオロジー』(クレア・ビショップ著、村田大輔訳、月曜社)日本語版と、『美術展の不都合な真実』(古賀太著、新潮新書)を軸に、小田原のどかが美術館のこれからを眼差す。

SBIアートオークションは6月19、20日の2日間にわたって東京・代官山のヒルサイドフォーラムで「第37回モダン&コンテンポラリーアートセール」を開催した。今回のオークションは4月25日に予定していたものを7月のオークションと統合したもの。

今年で開館25周年を迎える千葉市美術館が7月11日、拡張リニューアルオープンを迎える。このリニューアルの注目ポイントとは?

1960年代から半世紀以上にわたって、アートシーンを牽引し続ける田名網敬一。その新作個展「記憶の修築」が、東京・渋谷のNANZUKAとNANZUKA 2Gの2会場で開催される。会期は7月11日~8月8日(NANZUKA)、7月4日~26日(NANZUKA 2G)。

今週(6月15日〜21日)、国内外であった主なアートニュースをプレイバックしてお届けします。

東京都現代美術館が夏休みの時期にあわせて、子供のための現代美術展「おさなごころを、きみに」を開催。触覚、身体、音と言葉、忘却、宇宙などをテーマに、メディアテクノロジーによる作品を取り上げる。会期は7月18日〜9月27日。

20世紀の抽象表現主義を代表するアーティスト、バーネット・ニューマンの代表作のひとつである《Onement V》(1948)が、7月10日にクリスティーズによって開催されるライブ・オークション「ONE:a Global Sale of the 20 th Century」に出品される。予想落札価格は3000万〜4000万ドル(約32億〜42億7700万円)。

世界でもっとも新型コロナウイルスの影響が深刻なアメリカ。同国の国立アジア美術館(フリーア美術館とアーサー・M・サックラー・ギャラリー)に勤務する日本美術のキュレーター、フランク・フェルテンズが、コロナ禍の自宅での日々を綴った。

美少女をモチーフに、作品展示のほか、ライブ・ペインティング、アイドルグループの衣装やアートワーク、ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズまで、多彩な活動を行っている加藤愛(愛☆まどんな)。その個展「ひあたりのわるいへや」が、東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催される。会期は6月24日~7月18日。

新型コロナウイルスの影響で需要が減り売れ残った花を作品として展示する。そんな試みを、GINZA SIXで見ることができる。

今週スタートした展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

美術手帖は、テレビ東京の会員制有料動画配信サービス「テレビ東京ビジネスオンデマンド」 とコラボレーション。オンラインセミナーを7月12日に開催する。

5月より再開しつつあった中国・北京の美術館が、市内に広がる新型コロナウイルスの第2波を受け、ふたたび臨時休館となることを次々と発表した。

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、新型コロナウイルスによって公演中止や延期となった演劇関連の情報収集を開始。劇団・劇場・関係団体に提供を呼びかけている。

6月11日にオープンした京都の複合施設「新風館」。このなかに、名和晃平による巨大作品が登場。Sandwichがアートディレクションした「(THISIS)SHIZEN」にも注目だ。

毎年、世界的に顕著な業績をあげた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」が、今年の実施を見送ることを発表した。

世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」のオンライン・ビューイング・ルームが、6月17日に開幕した。コロナ禍や反人種差別の抗議活動を反映した作品を含む、そのハイライトを紹介する。

ユニクロは6月19日に東京・銀座にオープンするグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」内外装を公開。デザインはヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけた。

チームラボは、新型コロナウイルス感染予防対策に活用可能なツールとして、「チームラボガイドアプリ」の提供を開始した。来場者の位置に連動し、来場者のスマートフォンに展示物の解説、動画、画像等を自動表示するとともに、音声ガイドとしても利用可能となる。

アメリカ・スミソニアン博物館群のなかにある国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館など3館は、アメリカで巻き起こっている抗議活動「Black Lives Matter」の関連資料を収集する方針を明らかにした。