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「洋館 明治の夢と挑戦」(江戸東京博物館)開幕レポート。文明開化を洋館建築から読み解く特別展

大規模改修を終え、今年リニューアルオープンした東京都江戸東京博物館。その開館記念特別展第2弾として、「洋館 明治の夢と挑戦」が開幕した。その見どころをレポートする。

文・撮影=橋爪勇介(編集部)

展示風景より

 今年リニューアルオープンした東京都江戸東京博物館。その開館記念特別展第2弾として、「洋館 明治の夢と挑戦」が開幕した。会期は前期が7月26日まで、後期が7月28日から8月23日まで。

 本展が焦点を当てるのは、日本が近代国家へと歩み始めた明治時代に急速に広まった「洋風建築」だ。江戸から明治への転換は、政治や制度だけでなく、人々が暮らす都市空間そのものを大きく変えた。西洋から流入した新しい建築技術や意匠は、日本の大工や技術者、建築家たちによって吸収され、やがて独自の発展を遂げていく。本展は、その変革のプロセスを200点以上の資料によってたどる試みとなっている。

 会場には、図面や模型、錦絵、古写真、建築部材、家具などが並ぶだけでなく、明治東京の街並みを立体的に再現する演出も導入されている。建築史展でありながら、都市の記憶や人々の憧れを体感的に伝える構成が特徴だ。会場では随所にパノラマが用意されており、明治の都市、時代の雰囲気を伝える。

 展示は「プロローグ 前夜―幕末の東京・横浜風景―」「第1章 ナマコ壁と擬洋⾵建築」「第2章 建築家がやってきた―外国⼈建築家と『都市⾵景』」「第3章 開花する洋館の明治―⽇本⼈建築家の挑戦」「第4章 羨望の住処―明治の洋風邸宅」で構成され、日本における西洋建築の受容から成立までのプロセスをたどる。

プロローグ 前夜―幕末の東京・横浜風景―

プロローグで展示される横浜のパノラマ風景

 展覧会は、明治の洋館が登場する直前、幕末の東京と横浜の風景から幕を開ける。開国によって西洋文化が流入し、外国人居留地や新たな都市景観が生まれていくなかで、日本人は未知の建築様式と出会った。ここでは、洋館が突然現れたものではなく、幕末から明治へと続く社会の変化のなかで受容されていったことが示される。

編集部

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