2020.11.8

慶應大学がミュージアムを新設。4月に開館の「慶應義塾ミュージアム・コモンズ」とは?

慶應義塾大学は、三田キャンパスで4月19日に新たなミュージアム「慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)」を新設。開館に先駆けてオンライン展覧会もスタートさせた。

慶應義塾大学三田キャンパス東別館 提供=慶應義塾ミュージアム・コモンズ
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 慶應義塾大学は三田キャンパスに東別館を竣工。この内部に、4月19日開館予定の新ミュージアム「慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)」が入る。

 KeMCoは、慶應義塾内の文化財や学術資料を、相互に連携させて活用し保存していくための新たな施設。慶應義塾の持つコレクションと、その背後にある教育・研究活動を自律性を保ちながらつなぐハブとなる。

 KeMCoでは、アナログとデジタルが融け合う環境を構築も目指しており、展覧会のみならなず、イベント、講義のほかデジタル・アーカイヴの公開などを通じて、慶應義塾の所有する美術作品や文化財を社会に展開していく予定だ。

 同館では開館に先駆けて、オンライン展覧会「Keio Exhibition RoomX:人間交際」(10/26〜12/25)も開催している。

オンライン展覧会「Keio Exhibition RoomX:人間交際」より

 同展は、慶應義塾が所蔵する美術、考古学、歴史、貴重書などのコレクションから、「人間交際」というテーマに接続する57点の文化財を、7つのセクションにわたり出品。おもな出品作品は、アルブレヒト・デューラー《四人の魔女》(1497)をはじめ、縄文犬骨(縄文時代早期末)、石城日記(1861〜62)、土方巽 舞踏譜《なだれ飴》(1972)など。

 今後は、出品作品を深く学ぶトーク・イベントのほか、展覧会にアクセスしたひとびとのコメンタリーなど、オンライン展覧会の強みを活かしたコンテンツを配信する予定だ。