MAGAZINE

美術館を開く/閉じるとはどういうことか? 外山恒一の展示「不可」から考える

今年3月から6月にかけて熊本市現代美術館で開催された企画展「段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者」は、九州を拠点にする同時代の表現者7組を紹介する展覧会だった。しかし本展では、本来参加が予定されていた外山恒一が展示前に除外されるという事態が起こっていた。本件を起点に、参加作家のひとりである加藤笑平が美術館で展示することの意味を問う。

INSIGHT

平面と立体という「遅いメディア」で現在のリアリティを表現。東慎也、岡本秀、米村優人インタビュー

京都のCOHJU contemporary artで開催中のグループ展「ジェットストリーム論法」。東慎也、岡本秀、米村優人という3人の気鋭の作家が、平面(油画、日本画)、立体(彫刻)というオーソドックスなメディアを用いて、2021年現在のリアリティを作品に表現する。会場で3人にインタビューを行った。

INTERVIEW / OIL

「アートウィーク東京」にアート・バーゼルが協力。森美術館や東京国立近代美術館など6館参加

2022年のローンチに先駆け、今年はプレイベントとして開催される「アートウィーク東京」がその詳細を発表した。世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」らの協力のもと、東京国立近代美術館など都内50の美術館とギャラリーを会場に展開する。会期は11月4日〜7日。

NEWS / HEADLINE

今日に続く、起点としてのイメージ。若山満大評「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展

2021年6月から7月にかけ、府中市美術館にて開催された本展では、日本の観光地や景勝地がどのように描かれ広まっていったのかを、絵画をはじめ写真や版画、ポスターなどから探った。歌川広重「名所江戸百景」から、川瀬巴水の新版画、吉田初三郎の鳥瞰図など、時代に沿って変遷をみていく。これらの作品たちは、名所に、人々に、そして作家にどのような影響を与え関係を築いてきたのか。東京ステーションギャラリー学芸員の若山満大が論じる。

REVIEW

BOMBAY SAPPHIRE(ボンベイ・サファイア)が刺激するクリエイティビティ、その「かきたてる好奇心」の起源とは? 日高康介×中田嘉生 対談

世界中で愛されているジン「BOMBAY SAPPHIRE(ボンベイ・サファイア)」。そのブランドコンセプトである「かきたてる好奇心」をテーマにジントニックグラスのアートワークを募集する「BOMBAY SAPPHIRE Gin & Tonic Art Glass Competition」が開催されている。この開催に際して、terminal inc.のアートディレクターである中田嘉生が、ボンベイ・サファイアのブランドアンバサダーも担うBACARDI JAPAN・アドボカシーグループの日高康介に、ジンとしての歴史や起源、ブランドに込められたクリエイティブへの想いについて話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

50人以上のデザイナー・アーティストが集結。「ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催へ

自然とともに生きる暮らしのなかで生まれたフィンランドデザインの歩みを紹介する展覧会「ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。50人以上のデザイナーやアーティストによる作品を紹介することで、フィンランドデザインの誕生や発展のストーリーを紐解く。会期は12月7日〜2022年1月30日。

NEWS / EXHIBITION