フランス文化省が、ウクライナのアーティストや文化関係者を受け入れるための100万ユーロの支援基金を発表した。
この基金は、緊急受け入れプログラムと芸術創作支援システムの2部で構成。加えて、文化省の監督下にある99校において学生を受け入れるための30万ユーロの資金も追加される予定で、ロシアの反体制的なアーティストも対象となっている。
また75万ユーロの緊急受け入れプログラムにより、ウクライナ語とロシア語による電話受付プラットフォームが設置。同プラットフォームは、亡命アーティストを支援する組織「Atelier des artistes en exil」と共同で実施され、関係者を簡単かつ迅速に案内することが可能になるという。
このプログラムでは、ウクライナのアーティストや文化関係者とその家族を3ヶ月間、同省の公的機関のネットワーク内のレジデンスに受け入れるための資金も提供される予定だ。
同省の声明文のなかで、ロズリーヌ・バシュロ=ナルカン文化大臣は「ウクライナのアーティストがフランスで創作活動を続けるために同行すること」を望んでおり、「この追加的な支援は、研究助成金、芸術プロジェクトへの資金提供だけでなく、展覧会の普及のための支援というかたちになるだろう」としている。