パリに本拠地を置き、香港、ニューヨーク、ソウル、東京、上海にスペースを持つギャラリー・ペロタンが、今年ドバイに新たなスペースをオープンすることを発表した。
同スペースはドバイの中心に位置するドバイ国際金融センター(DIFC)内に常設。近隣にはクリスティーズやサザビーズのオフィス、ほかのギャラリー、市内有数のレストランやランドマークなどが多く建ち並んでいる。
100平方メートルを有するこのスペースでは、ペロタン所属アーティストによるプライマリー・マーケット作品とともに、近年の立ち上げ以降、成功と成長を遂げているセカンダリー・マーケット作品を展示予定となっている。
これまでドバイやアブダビのアートフェアへの出展や、ドーハ・ALRIWAQでの「Murakami-Ego」展などの大型プロジェクトを通して、所属アーティストたちの作品をアラブ世界に紹介してきたペロタン。新ギャラリーをオープンすることで、同社が長年にわたり培ってきたアラブ世界との結びつきをより強固にするとともに、新たなつながりを生み出すことが期待されている。
ギャラリーオーナーのエマニュエル・ペロタンは声明文で、次のような期待を寄せている。「ドバイは、世界人口の3分の2にとって飛行機で6時間の距離にあり、新しいオーディエンスを惹きつけている非常にダイナミックな都市です。私どもは、作品に触れる機会が少ないオーディエンスに対しても、アーティストたちの声を届けたいとつねに願っています。現在、ドバイでは地域全体がアート関連のプロジェクトを展開しており、弊廊のアーティストたちもこの動きに加わることができれば幸いです」。
新スペースの運営に関わり、昨年9月にパリに「ペロタン・セカンダリー・マーケット」を共同創設したトム=ダヴィッド・バストークとディラン・レッセルは、「ドバイ、そしてより広域には中東において、弊廊のセカンダリー・マーケット・ビジネスを拡大できることに興奮しています。ドバイは非常にエキサイティングな場所で、アート市場や文化全般においての今後が期待されます。この冒険に参加できて光栄です」とコメントしている。