3月から4月にかけて、公益財団法人クマ財団(以下、「クマ財団」)が東京・六本木を舞台に展覧会「KUMA EXHIBITION 2022」を開催する。
クマ財団は、次世代を担う若きクリエイターの活動を支援・助成することを目的に、2016年に株式会社コロプラ創業者である馬場功淳によって設立。「創造性が共鳴し合う、世の中に」をビジョンに掲げ、25歳以下の学生クリエイターを対象とした「クリエイター奨学金」の給付を毎年行っており、その奨学生の1年間の集大成となるのは展覧会「KUMA EXHIBITION」だ。
ジャンルの垣根を超えた新しい才能を発信し、クリエイティブシーンに向けてその可能性をプレゼンテーションする場として毎年開催されてきた同展。第5期生による今年の展覧会は「Trans X Formation」をコンセプトに、都市の隙間で変化し続けながら、ひとつのエキシビジョンとして結実する新たな取り組みのかたちで開催される。
展覧会は六本木を舞台に、ギャラリー展示会とホール作品発表の2形式で実施。ギャラリー展示はアートコンプレックスANB Tokyoを会場に、Part 01(3月18日〜27日)とPart 02(4月1日~10日)の2回に分けて行われる。
各ギャラリー展示には、約25名から30名のクリエイターが参加。「気付きの増幅」をテーマに制作を行い、身の回りのものや現象に潜む些細な要素を抽出・強調することで新たな造形表現を生み出す中山佳保子や、二次元のキャラクターを三次元の立体として表現したソフビやフィギュアをカートゥーンと融合させた絵画を制作する谷村メイチンロマーナなどのクリエイターによる、現代美術からテクノロジー、工芸、彫刻まで様々な表現が立ち並ぶ。
またホール作品発表は、3月19日に六本木ヒルズハリウッドプラザにあるハリウッドホールで1日限りの特別イベントとして実施。カナザワ映画祭2020「期待の新人監督」にてグランプリを受賞した保谷聖耀が監督を務める『宇宙人の画家』の上映会や、第90回日本音楽コンクール作曲部門第3位を獲得した室元拓人による音楽パフォーマンス上演が予定されている(事前予約制。予約はこちらから)。
現代美術から先端テクノロジー、エンターテイメントまで、次世代を担う若きクリエイターによる様々な表現を会場で体感してみてはいかがだろうか。