長年ファッションビジネスに携わり、約20年の年月をかけて骨董や現代アートを収集してきたコレクターの桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクション「OKETA COLLECTION」を前期・後期に分けてふたつの異なるテーマで紹介する展覧会が、4月末より東京・天王洲にあるコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM」で開催される。
前期となる「Mariage −骨董から現代アート−」展(4月28日〜7月3日)では、桶田夫妻のアート収集の入り口である骨董と現代アートを中心に約40点を「身体」「モノクローム」「カラー」の3テーマに分けて展示する。
李朝の陶磁器から、北大路魯山人、河井寛次郎、岡部嶺男など日本を代表する陶芸家の逸品や、名和晃平、KAWS、TIDE、平子雄一、ダニエル・アーシャムをはじめとする現代アーティストたちの作品まで、国や年代、素材も異なる多種多様な作品がひとつの空間に集結する。
例えば、名和晃平の代表作のひとつである《PixCell-Deer#48》のみを展示する空間は本展のハイライトのひとつ。また、鑑賞者が鏡に映り込むことで作品が完成するマンゴ・トムソン《November 14, 2016(The End is Near)》やOKETA COLLECTIONとしては初出展となるチャバララ・セルフ《Wash N' Set 2》、本展で初公開となるVERDY《VICK》やTIDE《COMPO:L》、現在制作中であるクレイグ・クチアの作品などの新作も見逃せない。
後期展覧会「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」は8月6日〜10月16日に開催を予定している。なおWHAT MUSEUMでの展覧会に先立ち、2019年より東京・青山のスパイラルで定期的に開催されているOKETA COLLECTION展の4回目となる「THE SIRIUS」が、4月9日〜24日にスパイラルで開催。日本人作家を中心にした同展もあわせてチェックしてほしい。