マネの中の福田美蘭。椹木野衣評「日本の中のマネ 出会い、120年のイメージ」展
画家エドゥアール・マネの日本における受容について考察する展覧会「日本の中のマネ 出会い、120年のイメージ」展が練馬区立美術館で開催された。日本におけるマネ像とは、そして「日本の近代美術」とは。この問いを作家・福田美蘭の作品を通して、美術批評家・椹木野衣が考察する。
画家エドゥアール・マネの日本における受容について考察する展覧会「日本の中のマネ 出会い、120年のイメージ」展が練馬区立美術館で開催された。日本におけるマネ像とは、そして「日本の近代美術」とは。この問いを作家・福田美蘭の作品を通して、美術批評家・椹木野衣が考察する。
近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径と速水御舟。同時期に活躍した二人の画家の交流をたどる特別展「小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―」が、東京・広尾の山種美術館で開催中だ。
福岡市がアーティストの成長・交流拠点として、 2022年9月にオープンした「 Artist Cafe Fukuoka 」(管理運営受託事業者 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)。ここで、アーティストの学びとステップアップにつなげることを目的としたプログラムがスタートする。
「国際博物館の日」(5月18日)にあわせ、5月21日に国立科学博物館で開催された国際博物館の日シンポジウム。「博物館と持続可能性,ウェルビーイング」をテーマに行われた今回のシンポジウムで語られたこととは?
新たな王の戴冠式を終えたイギリス。没入型インスタレーションでイギリスを代表するアーティストとなったマイク・ネルソンと、故郷のイラクを離れ現在はロンドンを拠点に画家として活躍するモハンマド・サーミ。それぞれ話題の個展を見に行くと、彼らの芸術行為の共通点が見えてきた。
ホームレス支援のために、世界中の著名アーティストの作品を使用した限定のディナープレートを販売するチャリティプロジェクト「ARTIST PLATE PROJECT」がスタートした。
「奇想の画家」長沢芦雪の初期から晩年までの作品を紹介する「特別展 生誕270年 長沢芦雪」が、大阪中之島美術館で開催される。
「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明を紹介し、古代メキシコ文明の奥深さと魅力にせまる特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」が東京国立博物館、九州国立博物館、国立国際美術館で開催される。
映画の保存、研究、公開を行う、国内で唯一の機関・国立映画アーカイブが、所蔵する映画関連資料を公開するウェブサイト「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」をオープンさせた。
ラファエル前派のひとりとして知られるダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ。彼の妹であり19世紀のイギリスを代表する詩人クリスティーナ・ロセッティ、そしてパートナーのエリザベス・ロセッティ。ダンテ・ゲイブリエルを中心に、この3人に焦点を当てたエキシビション「ザ・ロセッティズ」が現在ロンドンのテート・ブリテンで開催中だ。ダンテ・ゲイブリエルの大規模な回顧展としては同美術館では20年ぶりとなる。彼に大きな影響を与えた2人の女性たちの作品を含む約150点の絵画と、写真、デザイン、詩などを通して3人の濃密な関係を浮き彫りにする。
日本で最初の公立近代美術館である神奈川県立近代美術館。そこに、コレクター・野崎道雄によって約150点もの近現代美術作品がもたらされた。その背景を探る。
第20回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ベルリン」は、モナ・ハトゥムの回顧展「モナ・ハトゥム:身震いして」での抑圧や暴力を感じさせる彼女の作品を通じて、いま世界中で起きている体制の軋みと崩壊の予感に目を向ける。
1995年から2年に1度開催されている韓国・光州ビエンナーレ。今年の第14回光州ビエンナーレでは、中国春秋時代の思想家・老子による『道徳経』から引用した「soft and weak like water(天下水より柔弱なるは莫し)」をテーマに5つの会場で開催されている。その見どころをレポートしたい。
国際交流基金が主催する海外巡回展「Japanese Design Today 100(現代日本デザイン100選)」が東京・六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開幕した。本展はこの開催を皮切りに、今秋から世界各地を巡回する。
「異彩を、 放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット「ヘラルボニー」が、東京・大手町にある三井住友銀行東館1階のアース・ガーデンでグループ展「ART IN YOU アートはあなたの中にある」をスタートさせた。会期は6月17日まで。
第19回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「スコットランド」では、1頭のクジラが漂着したことを契機に始まった、軍事演習が海域のクジラ類に与える影響を監視する「ヘブリディアン・ホエール・アンド・ドルフィン・トラスト」と、その物語を様々な視点や声で語らんとするアーティストによるプロジェクトを取り上げる。
東京藝術大学は、世界の主要国首脳が集う「G7広島サミット」の開催にあわせ、Shared Campusメンバーを中心とした世界の芸術大学と連携し「A7(ARTs 7)」の創設を提案。第1回 A7サミットでは、世界7つの芸術大学学長のメッセージがメタバース上で公開された。
2025年春に開館する鳥取県立美術館の館長予定者として、現在、鳥取県教育委員会事務局美術館整備局の美術振興監を務める尾﨑信一郎が選任された。
5月18日にサザビーズ・ニューヨークのコンテンポラリー・イヴニング・オークションでルイーズ・ブルジョワによる蜘蛛の彫刻《Spider》(1996)が3280万ドル(約45億4100万円)で落札され、アーティストの新たなオークションレコードを記録した。
今週から来週前半にかけて開幕/閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。